現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『家仕事ごよみ』とトンボの羽化

家仕事ごよみ

天然生活ブックス『家仕事ごよみ』が届いた。アマゾンに注文したのは『畑仕事の十二ヶ月』とほとんど同時で、1月だから五ヶ月くらいかかっている。アマゾンからは何度か「入手になかなか手間取っていますが、キャンセルしますか?」とメールが届いたが、ま、そのままにしておいたら、五ヶ月かかって届いたということだ。
ああ、でも、これいい本だな。イラストは色鉛筆で描かれていて、なんとも僕の好みです。(最近、色鉛筆で絵を描いていないのだが、ぱっと中を見た瞬間、僕が描いたイラストかと思ったぜ。などと書くとあつかましすぎますが。)
「日本は四季折々の恵み豊かな国です。
春は雪解けのあと、野の草や山菜などが芽吹き、自然の恵みを享受するとき。
夏は、強い陽射しをたっぷりと受けた果実をジャムにしたり、果実酒にしたり。梅仕事やらっきょうづくりも欠かせません。
秋は実りの季節。柿、栗、ぎんなん、りんごなどを使って、クリスマスやお正月を見据えた保存食づくり。
冬は厳しい寒さを乗り越えるために備える時期。白菜や大根を漬けたり、自家製味噌を仕込んだり、寒さを利用した発酵ものに挑戦したり。
こんなふうに、季節の息吹を感じながら暮らすことは、先人たちから受け継ぎたい知恵。季節ごとのつくりおきは、ほんの少しだけ手間はかかりますが、何気ない毎日の食卓を、驚くほど豊かにしてくれます。」
なんて、最初に書いてある。昨日のブログに書いた畑からちぎりたて、茹で立ての「空豆の塩茹で」一皿で、どこか暮らしの景色が変わって見えるんだよなぁ(笑)。いえ、空豆が無農薬だとか無施肥だとか無耕起だとか、そういうことじゃなくて、季節の巡りに合わせた暮らしのうれしさ、喜びというか(笑)。



画像を貼り付けたのは「ぬか漬け」のつくり方のページだが、母が毎朝、畑で採れはじめた茄子のぬか漬け(どぼ漬けですけど)を出してくれる。なんだか今年のぬか床には、だし昆布やらなにやら、たくさん入れたので、味がまだもう一つなじんでない、などと言っている。それからなすびはちぎりたて漬けるととても色がいいけど、ちょっと時間を置いてしまったりすると、いいなすびの色にならない、などと、独り言ともつかぬことをいいながら、食卓に出してくれるのだが、世間の人には申し訳ないが、むちゃくちゃうまいです(笑)。


先日、お米と同時に米ぬかを送ってほしい、という注文がありました。米ぬかの量はどれくらい必要ですか?ご注文のお米を精米するとスーパーのレジ袋ほどの米ぬかになりそうですが・・・。と申し上げると、「それで充分です」というお返事でした。うちは米ぬかは無料でお分けしていますが、送料は実費でいただいています。
あとでいただいたメールでは、ぬか漬けに使いたいということでした。無農薬のお米の米ぬかなら安心してお漬物にも使っていただけます。おいしく漬ってほしいものです。


昨夜の天気予報では、朝のうちまで雨、9時過ぎには雨が上がるというような予報だったのに、だらだらと、しぐしぐと降り続いたではないかいな。
おかげでまた今日もチェーン除草が・・・。


朝、犬の散歩途中で、一瞬、雨が上がった。昨日畦畔の草を刈った田んぼの様子を見ようと横を通ったら、羽化したばかりかと思われるトンボ(たぶんシオカラトンボ)が、何匹も何匹も、レノン号を僕に驚いたのか、わらわらわらと田んぼから飛び立ってくるではありませんか。
ふふふ。
今日はシオカラトンボの羽化の日だったんだな。毎年のように、トンボの羽化の日に立ち会っている(笑)。
で、iPhoneでビデオ撮影しながら、田んぼに近づいていった。イネにたくさんヤゴが上がってきているし、すでに羽化して抜け殻になっているのもたくさんある。今まさに羽化中というのもいたけれど、今日は雨。なんでこんな日に羽化しようと思ったのか。まさか昨夜の天気予報を聞いていたんじゃなかろうな。あのね、梅雨時の天気予報は当てるのが難しいらしいのよ。この時期、あまり信用しないほうがいいかもよ。
えーっとね、うちの田んぼの自慢は、おいしいお米を育むことだけど、こうしてたくさんの生き物を育んでいることも、ええ、自慢なんです(笑)。ちょっとした自慢ですが。ええ、あくまでも、ちょっとしたものなんですが(笑)。
うーむ。今日の文章には(笑)が多い。これは、あーた、よくない傾向ですな。