現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『車谷長吉の人生相談 人生の救い』と有馬記念と遺伝子組み換えトウ

『車谷長吉の人生相談 人生の救い』(

26日(土)
午前中は精米など。
正月用のお茶の準備。
午後は作業所の整理整頓など。


27日(日)
午前中は年賀状づくり。裏面ができた(たぶん)。その後、机回りの整理整頓。ぜんぜん片づかない。
午後は作業所の整理の続き。レノン号の首輪を新調してやることにする。
整理整頓しつつラジオを聴いていたら、今日は競馬の有馬記念だという。あわてて整理整頓は中断して、ネットで勝馬投票券を購入。うーむ、出走馬眺めてみたけど、勝ちそうな馬がひらめかない(えー、いまだかつてひらめいたことはないのだが)、武豊騎手が鞍上ならその馬を買おうかと思ったが、武騎手いないんだ、これが。あれれ?こうなればフランスのクリストフ・ルメール騎手、イタリアのミルコ・デムーロ騎手のどちらかか。ルメール騎手の乗る馬が3番人気で単勝が7倍ほど。と、この馬を買った。締切10分前でぎりぎりセーフ(笑)。さて、スタート!うーむ。第3コーナーまで二番手の好走だったが、ドキドキするぜ。第四コーナーあたりからずるずる後退。最後は最下位でした。年末の最後だし、奮発して1000円を7000円にしようと思ったのに、スッテシマッタぜ。いや、まだ私には年末ジャンボの7億円がある。えー、こちらの方は当たってもここで報告しませんので、あしからず(笑)。まだいってる。


車谷長吉車谷長吉の人生相談 人生の救い』(朝日文庫)読了。うーむ、これは、すごい本だ。車谷長吉、恐るべし。あ、「ちょうきち」じゃなくて「ちょうきつ」だったのか。今年の5月にお亡くなりになったのは、ニュースで知ったけれども、今まで読んだことがなかったから、なんにも感じてなかった。
2009年4月から12年3月まで朝日新聞の人生相談コーナー「悩みのるつぼ」の回答をまとめたもの、ということだが。これがこれが。僕のように車谷長吉をはじめて読むという人間には、なかなか、ショッキングでおもしろかったです。で、やはり新聞で連載されていた頃から話題になっていたようですね。これは人生相談の体裁を借りて、車谷長吉が生きるということを語るというやつですな。あたしゃ、何度か泣けて、胸が騒ぎました。とくに前半。後半はたぶんあの文体に慣れてきたんでしょうな。だいたい悩みを相談してきている方々の苦労や苦しみ以上に車谷長吉が苦労というか苦しんできているように見えるんだもん。これじゃ、相談者の悩みが吹っ飛んじゃいますね。アドバイスって上から目線になりがちですが、もう一番下からの話になっています。これも、でも文体のマジックというか、作家の芸なんだろうな。とくに回答の文章の最後の一文に、その芸を感じるな。正直、途中から車谷長吉がお釈迦様のように感じられてきたんだから。
さて、車谷長吉とのせっかくのご縁。次は何を読もう。『赤目四十八瀧心中未遂』『鹽壷の匙』か。


このところ、お歳暮としていただいたキリンのラガービールを飲んでいました。そしたら先日ビールの大手四社が今年から発泡酒第三のビールの原料に遺伝子組換えコーンを使っているらしい、と知る。いつも飲んでいた「金麦」はもちろん「麦とホップ」も「クリアアサヒ」もみんなじつは今年の2月、3月あたりから使っていたらしい。そんなことをこの年末になってから知ることになりました。いやはや。毎日新聞の記事によると


”ビール類のうち「発泡酒」や「新ジャンル」(いわゆる第3のビール)にも遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原料(液糖)が使われるようになってきた。この原料は国の安全審査を通っている。組み換え作物由来の液糖は既に清涼飲料水に使われ、使用対象が拡大した形だ。製造過程で組み換え作物の遺伝子が残らないため表示義務はない。ただ消費者団体は組み換え作物由来で表示義務のない商品でも「消費者が選択できる表示ルール」を求めている。”


ということらしい。
すでに清涼飲料水には、遺伝子組み換え作物由来の糖液が使われていたんですね。考えてみたら当然か。国の安全審査を通っていて、表示義務もないんだから。国の安全審査かぁ。でも、なんだかなぁ。
低線量放射線被爆のこととか、遺伝子組み換え作物のこととか、その安全性、もしくはその危険性について、いろんな意見がでて、普通の一般人には、さっぱりよくわからないのは、どうしたことだろう。科学的な考察、科学的な根拠、というものも、そこに経済、お金儲けがからんでくると、途端に曖昧になってしまうのは、どうしたことだろう(笑)。
そんなこんなで、このところ「発泡酒」や「第3のビール」を買うのをやめている。もっとも手元不如意になるとどうなるか、わからないのがツライところ。もし7億円が振り込まれたら、こころおきなく本物のビールだけをいただく生活にするのだが・・・。