現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

日の出時刻と搾油機とネギ奴


午前中は、農協へ提出する書類を作って、あわてて提出。昨日、未提出だと催促の電話をいただいたのでした。それからお米の精米など。


午後は普及所のSさんと農業コンサルタントのSさんがそれぞれ別々に来られたので、ちょっと農業談義。


冬至の日が一番昼の時間が短いのは間違いないのだが、日の出や日の入りの時刻となると、これがちょっとづれていて、日の出の時刻が一番遅いのは、今ごろです。日の入りが一番早いのは12月の初旬頃。だから朝、6時半になろうとしていても、まだ外は明けきっていない感じです。日の出時刻は7:04だそうですが、これは東京の時刻かな?日の入りはすでに12月初旬からだんだんと遅くなってきているので、いつもよく言われますが、正月を過ぎると、はや日が長くなったような気になるのですな。
今日は気圧配置が冬型だったのであまり陽射しはなかったのですが、朝の犬の散歩で日の出が見られました。朝焼けもあってなかなかの色合いでした。


午後は小さな搾油機をあれこれネットで検索する。で、搾油機を作っている二つの会社に電話であれこれ話も聞いてみたりする。去年、あいとうエコプラザ菜の花館でナタネを搾らせてもらったのだが、もっと小さなものでいいから、搾油機がないかなと思ったのだ。ナタネそのものは初夏に収穫しても、たぶん半年くらいはそのままで大丈夫だと思うのだが、一旦、搾油して、菜種油にすると、防腐剤というのか、酸化防止剤というのか、要するに品質を一定期間保つための保存剤がなにも入っていない生の油なので、市販品のように長期間保存できないので、すぐに使う必要があると思うのだ。それでその時その時とまではいかなくても、少量づつ搾って使えないかな、と。
搾油機には、大きくわけて直圧式(玉搾り型)とスクリュウ式と二つあるんですな。もちろんいいところと悪いところがそれぞれあるんですが、家庭用にそのつど使うには直圧式がいいみたいな気がします。
菜種油ももちろん天ぷら油なんかに使えるが、食用にするのならなんといってもゴマ油である。また最近はエゴマ油も健康食品として静かに流行っているということです。もっともエゴマは冷涼な気候を好むということで、このあたりで栽培できるのかどうか、わかりませんが。滋賀の余呉では栽培しておられるそうです。
普通のゴマは毎年父が畑で作っていてくれます。わずかな量なんですけどね。それでもちょっとすりゴマにして固くしぼったおひたしのほうれん草なんかにかけると、これが、たまりません。


などと急に油の話になったのは、先日読んだ例の『銀座の板前が教える酒の肴コツのコツ』には、たくさんゴマ油が出てくるのに気がついたからです。
で、さっそく、この冬なのに冷奴を作ってみました。冬に冷奴かよ、とお思いでしょうが、暖かくした部屋で冷や酒をいただくのに、長ネギがあったので、銀座の板前さんにネギ奴を教えてもらいました。銀座の板前さんはたくさん冷奴の作り方を教えてくれているのですが、塩奴とならんで簡単そうなネギ奴、って冷奴なのでどれも簡単なんだけど。うちの家では今まで冷奴といえば、豆腐の上にネギでもかつお節でも揉み海苔でもワサビでも、あれこれ乗せて、醤油をかけていたんだけど、銀座の板前さんはゴマ油をおかけになるんですな。このあたりではあまり聞いたことがないんだけど、知らなかったのはうちの家だけかもしれません。このネギ奴の作り方、ボウルに小口切りの長ねぎ、塩と黒胡椒、ゴマ油を適当に入れてかき混ぜて馴染ませるということです。ところがここでうちには現在ゴマ油がなくて、エゴマ油しかないということに初めて気がつく。あらら。しかしエゴマ油を嗅いでみるとゴマ油とあまりかわらない風味である。ここはエゴマ油で代用しよう。銀座の板前さんはしばらく冷蔵庫で馴染ませよ、とおっしゃってますが、いらちの人間は、そんなに待っていられません。ま3分ほどそのままおけば大丈夫。もうこのままで充分酒の肴になります。ちょっと味見してみたらむちゃくちゃうまい(笑)。で、これを豆腐の上に乗せるだけ。塩の代わりに醤油でもいいそうです。これがあーた。豆腐の風味とエゴマ油の風味がばっちりでおいしくて笑ってしまいました。ま、今回は豆腐もいつもの絹ごし豆腐より1.5倍お値段の高いのにしたので、そのせいもあるのかな。ま、それでも150円なんだけど。
そうか、銀座ではゴマ油で冷奴を食べていたのか、と唸ってしまった次第。あ、銀座の板前さんにはゴマ油がないときにはエゴマ油でも代用できますよ、と教えてあげなくては。


今年は父に教えてもらってゴマも無農薬の無施肥で栽培してみるかな。うーむ。