現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

デイミアン・チャゼル監督『セッション』と『志ん生十八番』と

デイミアン・チャゼル監督『セッション

21日(火)
朝から雨。
午前中は、精米など。
午後は郵便局や農協で通帳の整理。


それからデイミアン・チャゼル監督『セッション』(2015)を観る。おもしろかったです。ざっくり話をすると、途中までなんだか「教育」のお話かと思っていましたが、そうではなくやられたらやりかえす、というような話になってきて、最後、ラストの4秒で昇華するみたいな感じでしょうか。
音楽の話なのでプロのミュージシャンは、あれこれ言うでしょうが、主演のマイルズ・テラーが叩くドラムもよかったです。思いのほか、叩いています。最後の20分間はとてもカッコいいよ。もう一人の主演J・K・シモンズは、恐いです。Sです。こめかみの浮き出た血管がとくに。
前にも一度書いた覚えがあるのですが、僕が何度か繰り返しみる夢に、楽器が演奏できないのに、ステージに立つハメになる、というのがあります。急にパーカッション(太鼓やトライアングル!)やハモニカを吹かねばならないようになって、ステージに立ってドキドキしているというところで、目が覚めます(笑)。昔はあまりドキドキする夢をみても気にならなかったのですが、最近は、ぱっと目が覚めると実際に心臓がドキドキしていたり(当たり前か、えーっと鼓動が激しかったり)するんです。恐いですね〜、恐いですね〜。
演奏される「キャラバン」はエリントン楽団が有名だが、バディ・リッチは叩いているのかな?と思ってYouTubeで検索したら、すぐに見つかった(笑)。音楽的にはあれだけど、バディ・リッチよりマイルズ・テラーの叩きっぷりのほうがいかしてます。映画だし(笑)。
YouTubeにこの映画のラストの場面もあがっていますが、観るのなら最初からどうぞ。


22日(水)
終日、よい天気で暖かくなる。
午前中は人事のことでお願いに回る。
午後は「みどり豊」の種籾をフローラトゥエンティワンさんのところにもらいに行く。


23日(木)
今日は曇り空。
去年からドライブハローの爪が減ってきていることはわかっていたのだが、去年は交換せずにそのまま使用したので、今年は交換することにする。ドライブハローの爪は今まで一度も交換したことがないし、なんといっても爪の数が多い。これを普通にレンチで手でネジを回していては大変なので、エアインパクトレンチで取り外し、取り付けをする。実は去年の冬の農機の展示会で、ロータリーやドライブハローの爪を交換できるエアインパクトレンチを購入したのです。これまで車のタイヤ交換用にエアインパクトレンチを持っていたのですが、これはそこそこパワーがあるかわりに大きいので、タイヤ交換には充分ですが、大き過ぎてロータリーなどの爪の間に入らなかったのですな。小さいのもこれまでからあったのですが、これはいささかパワー不足になりがちとの評判。ところが冬の展示会で、パワーがありながらアタッチメントでフレキシブルに曲がるレンチを見つけたのでした。ま、曲がる角度が微妙で4本の爪だけちょっと難儀しましたが、なんとか交換できました。手間がかかったのは、ボルトやナットをはずしても、土や砂が噛んでいて、なかなか古い爪が抜けないことと、ラジオで国会の証人喚問を聴いてためでしょうか。



古今亭志ん生 十八番集』というのをいただく。まだ未開封のCD6枚組です。五代目の古今亭志ん生が亡くなったのは1973年9月、83歳。ですから没後40だと2013年になりますね。4年ほど前になるのでしょうけれど、志ん生の芸は4年も40年も関係ありませんね(笑)。僕はナマの志ん生をテレビでも見たことはないのです。僕が落語を聴きはじめたのは37年前で枝雀さんの落語からです。僕は最初、東京の落語がもうひとつ好きになれず、ずっと上方落語ばかりを聴いていました(うーん、なんだかね、笑えなかったんです、ほんとに。(笑)。)。といっても,最初は枝雀さん、それから米朝さんと六代目の笑福亭松鶴が中心でした。何度も何度も繰り返し聴いてもおもしろいのが落語ですね。
東京の落語に目覚めたのは古今亭志ん朝さんから。NHKのFM放送で邦楽が番組を担当しておられて、その語り口の美しさに触れたのがきっかけでしょうか。ま、落語のほうは、江戸前のあの口の滑らかさですから、まあ、関西のもっちゃりとした話しぶりしか知らないものにとっては、実に新鮮でした。東京の落語の魅力を初めてわかったような気がしています。あとは志の輔さん。
そうこうするうちにネットに落語がたくさんアップされるようになりました。するとたくさん聴けるのですが、志ん生の落語もたくさん聴けるようになります。文楽志ん生という名前は、まあ、上方落語ファンだといっても知っていました。おもしろいのはもちろんですが、志ん生の真面目なんだか不真面目なんだかわからないようなトボケた間がよかったです。ま、まして馬生や志ん朝のオヤジさんですから。
落語は芸ですが、芸術である、という意見にも賛成です。ですが、まあ笑いは庶民のものなので、あんまりお高くとまられてもねぇ。
老眼になって、もう蒲団に入ってから老眼鏡のお世話になりながら読書をするということが難しくなってきた昨今、今日この頃、蒲団の中ではスマホから自分で集めた落語のライブラリやYouTubeの落語をイヤホンで聴きながら眠る暮らしぶりです。たいがいビールや焼酎のせいで、噺のマクラだけで笑いながら眠りにつくという幸せです。
古今亭志ん生 十八番集』CD6枚組で十八席の落語が入っています。たぶん毎晩聴いても1ヶ月ほどは楽しめそうで、ありがたいです。謝謝。


朝の散歩で野良猫とレノン号が鉢合わせした。野良猫がなかなか逃げないんだ。ほんの50cmほどまで。レノン号は自分の決った散歩コースに猫がいるわけだし、野良猫にとっても先にいたわけだし。ま、猫にも犬にもプライドがあるんでしょうな。僕がリードで飛びつかないように引っ張っていたのもあるんだけど。いやはや。動画には映っていないが、猫の背中が丸くなって毛が逆立つのを観てしまった。