現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

バタバタと白骨と『戸田家の兄妹』とけったいな夢と「天狗裁き」

 昨日に続いてあたたかい一日。
 なにがどうということは書かないことにしたが、月曜日から始まったバタバタが続いて、今日もバタバタ。初めてのこと、慣れないことばかりなので、なにかとバタバタ。でも16時前には概ね終る。


 「それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。
 さればいまだ万歳の人身をうけたりといふことをきかず、一生過ぎやすし。いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや。われや先、人や先、今日ともしらず、明日ともしらず、おくれさきだつ人はもとのしづくすゑの露よりもしげしといへり。
 されば朝は紅顔ありて、夕には白骨となる身なり。すでに無常の風きたぬれば、すなはちふたつのまなこたちまちに閉ち、ひとつの息ながくたえぬれば、紅顔むなしく変じて桃李のよそほひを失ひぬるときは六親眷属あつまりてなげきかなしめども、さらにその甲斐あるべからず。さしてもあるべきことならねばとて、野外におくりて夜半の煙となしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あはれといふもなかなかおろなり。されば人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかて、阿弥陀仏をふかくたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。」


 今日一日で、この蓮如上人の「白骨の御文章」を僕は三度読んだ。いや、五度かも。身近な人の死は、自分の人生に節をつくりますね。


 大相撲は十一月場所12日目。前頭七枚目の遠藤は6勝6敗。うーむ。十両十三枚目の宇良は8勝4敗。宇良は戻り十両で勝ち越し!あと三日、どんどん買ってほしい。


 小津安二郎監督『戸田家の兄妹』(1941)を観る。1941年といえば太平洋戦争開戦の年ですね。そういう時の映画です。主演は、佐分利信高峰三枝子というところになるのかな。古い映画だし、どうも音声がよくないですな、雑音がひどい。
 でもおもしろかったです。佐分利信がかっこよ過ぎるけれど。太平洋戦争直前の東京の大金持ちの家族の会話、言葉遣いは、ああいう感じなのか。


 なんだか妙な夢をよくみている。先日は若い女の子(女子高生?)となぜか自転車で逃避行してたり(よくわからないがあれはサイクリングじゃなかったと思う)。
 今朝は。琵琶湖(?)だとおもうんだけど、観光船に乗っていたら、船が沈没しかかり、それで怖がるスレンダーな若い女性を助けるために、なぜか抱いて海に飛び込み(沈みかけの船から飛び込んだのは確かに海だったような気がする。)、沈む船の渦に巻き込まれると逃げられないから、すぐに船から離れなくてはいけないよ、と話しかけた。で、彼女を抱いたまま泳いで岸(南浜?)に辿り着いたら、いつの間にか女性は裸で、これはイカン、とバスタオルを巻かせて(バスタオルはどこにあった?)、「何か着るもの買ってくるわ」というと「サイズはXSなの。」と言われる。砂浜を歩きながら振り返ってみると沖に沈みかけた船が沈みかけたままゆっくり動いているのが見えた。
 うーむ。こういう夢をみる深層心理とはなになのか、フロイト博士にお聞きしたいところだが。「お疲れですな。」ぐらいか(笑)。


 と、ここまで書いて、寝言はいうてんかったやろな、とふと気になってしまいました。
 米朝さんの「天狗裁き」は大好きな落語です。マクラも傑作です(笑)。人間国宝の芸です。


落語 天狗裁き 桂米朝