現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米と吹雪と『幕末太陽傳』

11日(火)
 朝早くおきて事務仕事。それからビビ号の散歩。それから精米など。
 お昼にお米の配達。それからお米の発送。

 だんだん、日が長くなってきました。ありがたいような。せわしないような(笑)。




12日(水)
 朝起きたら積雪はほとんどないけれど、吹雪になっていた。風が強い。
 で、ビビ号の散歩。ビビ号にカメラを向けたら、カメラのレンズを舐めてきた。ビビ号の息でレンズも曇ってしまったぜ(笑)。

 その後は精米など。
 風が強くて寒い。家の中にいてもなんだか風が吹き抜けていく、とまではいかないがガラス窓が揺れて家の中の空気が動いていくのがわかる。寒いはずだ(笑)。夏を旨として作られている家だからなぁ。


 川島雄三監督『幕末太陽傳』(1957)を観る。デジタル修復版というやつです。モノクロ映画です。川島雄三の名作という噂の作品ですけれど、なるほど。うーむ。脚本は田中啓一川島雄三今村昌平の三人ですね。しかし、どうも落語ですな。「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」「お見立て」なんていう落語がちりばめられています。他にもあるのかもしれない。なるほど。落語には吉原という遊廓が登場する噺がたくさんあるけれど、「居残り佐平次」は品川宿の遊廓なんですな。潮風に当たって労咳を治そうという思惑もあったみたいだけど。とにかくフランキー堺がスバラシイですな。なんだか初めてフランキー堺のよさがわかった気がする(笑)。ええ、殿山泰司も出てます(笑)。高杉晋作石原裕次郎がやっていますが、やっぱり大根ですな。なんて書くと叱られるかな(笑)。でもだいたい高杉晋作を登場させる意味があまりわからなかった。
 落語好きにはたまらない映画、という人もいますが、どうかな。あたしゃ、「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」「お見立て」、どれも落語の噺を聴いた方がたまらないという気がするけれど。
 川島雄三監督の作品を観たのは初めてかも。名前だけは昔から聞いていたのですが。やっぱり都会的な雰囲気は感じます。それは現代の品川の風景からはじまる冒頭のシーンにも、最後のフランキー堺の走りっぷりにも感じます。なんにせよ45歳で亡くなったのは、やはりあまりに早いと思います。『 贅沢は素敵です! 』は川島雄三のセリフだったのか。知らなかった。

 木村秋則・石川拓治『土の学校』(幻冬舎文庫)読了。年末からお蒲団の中で読みはじめたのだが、年末から正月はビールだけでなくて日本酒もすこしいただいたので、どうも頭を枕につけた途端に寝落ちしてしまうという始末で、もうほんと読書はできなくなってしまいました。その分落語や漫才を聴く機会は増えました。それもほんの数分で落語ならマクラを聴いているうちに寝落ちしてしまうのですが。そんなわけで朝まで夢も見ずにぐっすり眠るわけです。ほとんど夢も見ないんですが、そういえば数日前にポール・マッカートニーとなぜか握手している夢を見た。
 『奇跡のりんご』はおもしろい映画だったし、自然栽培のりんごの記録というよりは夫婦愛、家族愛の映画のような気がしました。『土の学校』は、まあ、有機栽培の稲作に取り組んでいる私には、だいたい知っていることではあったけれど、でも大事なところはきちんと押さえられているような気がしました。あらためて確認するのはでも大切なことですな。

 大相撲初場所が始まっています。応援している宇良は前頭二枚目!です。それからもう一人、遠藤は前頭三枚目、2勝2敗。宇良は今日は結びの一番で横綱照ノ富士と。惜しい相撲で残念でしたが、いい相撲でした。今は上位陣にずっと当たっていますから1勝3敗ですけれど、ケガすることなく頑張ってほしいです。