現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

2010年辻井農園を振り返る


朝起きたら積雪3センチ。冷えて凍った土の上に積もったようで、犬の散歩で滑りそうになる。終日雪の大晦日。画像はHDRの雪の庭です。


2010年を振り返ってみる。あんまり今年は十大ニュースなんて企画もあまりないようなします気がします。うーむ、どうなんだろう。
とりあえず農園の大きなニュースといえば、
▼春に47馬力のトラクタを購入、秋に四条刈りのコンバインとトラクタに付ける麦や大豆の播種機を購入。・・・トラクタはあちこち悲鳴を上げ始め、コンバインは今年は最初から悲鳴を上げ続けていましたが、稲刈りの最中に田んぼで立ち往生、播種機はまあ、勢いもあって買ったのかな。これまで無借金の健全経営だったのですがそうもいかなくなりました。さてさて。仕事はらくになりましたが、お金を借りているというのはちょっと緊張感があります。
▼夏の猛暑で米に乳白が入る。・・・暑い夏でした。特に8月の後半、お盆過ぎから9月の初旬の暑さはすさまじきものでしたが、その頃が登熟期にあたった「秋の詩」は粒が大きいのに乳白が入ってしまって、等級を落としたお米が多かったです。
▼光色彩選別機を導入する。・・・去年購入した色彩選別機ですが、この秋から本格稼働。この夏の暑さで乳白の入り加減のお米をバシバシはじいてくれて、色選のおかげで一等米で検査を通過したお米も多かったのではないか、と思っています。
▼戸別補償モデル事業がはじまる。・・・民主党政権に代わって新しく導入された政策。主食用米の作付面積10アール当たり1万5千円を定額交付というのが目玉の政策なんですが、最初から農家に1万5千円入るとわかっているので、なんだかんだと理由をつけられて、米の卸業者に15000円分買いたたかれて、米の値段が暴落。いささか苦い秋となりました。
▼BiND4Serverで農園のホームページを作りかえる。・・・今までは自宅のMac miniを使ってUNIXのWebサーバーApacheで動かしていたのですが、pythonの勉強もままならないので、デジタルステージのBiND4Serverに移すことに決めました。現在、あれこれ移動途中というところです。もちろん新しいサイトからご注文していただけます。どんどんじゃんじゃんご注文していただきたく存じ候。
iPadを買う。・・・これはちょっと準備不足でした。農作業をどんどんiPadFileMaker Goを使って作業記録をとるつもりでしたが、バタバタしているうちに間に合いませんでした。うーむ。でも居間で、みんながテレビのところにいる時間に自分も居間にいて、ブログの更新や農作業の記録やメモがとれるようになったのはありがたいことです。
▼お米2㎏袋の販売を始める。・・・今までは5kgと10㎏の販売だけでしたが、少人数家族だったり、消費が少なかったりで、せっかく精米したてのお米を送ってもらっても、5㎏を食べきるのに時間がかかるというお声を聞いて、2㎏袋を導入。反応はもう一つでした。やはりネット販売で通販だと送料の問題もありますからねぇ。
▼玄米の販売が増える。・・・玄米食の方からのご注文が増えました。玄米食の方はやはりお米についてこだわりがあるのだと思いますが、辻井農園の完全無農薬有機栽培米のお米の質と価格について、きちんと判断していただけたのかな、と思っています。それからご自分で家庭用の簡単な精米機をご購入された方もいらっしゃいますね。搗き具合をあれこれ試しておられるようです。


お正月用のお酒を買いに行ったら石川県の鹿野酒造「常きげん 純米酒」が並んでいたので、一本買うことにした。以前、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出ていた杜氏農口尚彦氏のお酒です。
まだ正月でもないのに、さっそくいただくことにしました。ああ、なるほど、「常きげん 純米酒」は特別に高いお酒ではありませんでしたが、なるほど。うまいです。コクがありますね。旨味がある。鹿野酒造のHPを見てみたら、たくさんの種類があるのですね。山廃仕込み純米吟醸とか今度は飲みたいな。


2010年もお世話になりありがとうございました。2011年もよろしくお願い申し上げます。