現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『夏への扉[新訳版]』(小尾芙佐訳)読了

夏への扉

ヤンマーのアグリPRO21の展示会に行ってくる。お隣の岐阜県羽島市。よい農機はたくさんありましたが、なかなか手が出ませんし、出していては、収支がなんともなりません。
でも有機農業関係の講演やその手の機械も展示されていて、あれこれメーカーの技術の人と話ができてちょっと新鮮でした。


ロバート・A・ハインライン夏への扉[新訳版]』(小尾芙佐訳、早川書房)読了。えーっと、これは2009年に出て、すぐ買って読み出したのだが、どういうわけか、本が途中で行方不明になるという異常事態になってしまって中断。いやはや。先日、本棚で見つけて、また最初から読み始めたという、いささか情けない経緯の本なのですが、小説そのものは、文句なく楽しめました。って、まあ、古典的名作ですし。昔、福島正美訳のハヤカワSF文庫で読んだ時より、ストーリーがすっきりと感じられて読みやすかったです。それが新訳だからか、再読だからかはよくわかりませんが。あれ?こんなにサラッとした話だったっけ?というのが第一印象でしょうか。しかしここに出てくる未来の世界の年代は2001年です。いつの間にかもう10年も前になってしまっています。これはオーウェルの『1984』を読んだ時にも感じたけれど。
しかしなんだなぁ、ハインラインの未来を見通す力はすごいなぁ。というか世界中の科学者のうちどれぐらいハインライン読んでるのかなぁ。まあ、SF小説をたくさん読んだからといって、ロケットが飛ぶわけでもなく、タイムマシンができるわけでもないんですが。ああでも、パーソナルコンピュータも、iPhoneiPadもインターネットも登場してきませんけれど。