現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

分づきのお米と栄養と畔塗り

三分づきのご飯

7日(土)
朝は雪降り。車の上や草の上に軽く積雪。
すぐやんで晴れてきたが、北風が強く寒い一日。うーむ。


さっそく精米機で精米してみる。三分づき、五分づき、七分づき、白米、白米強という五段階の精米と無洗米にも対応している。とりあえず少しずつ精米。レヴューでは音がうるさいと書いてあったが、それほどでもないような気がする。って、いままでのうちのがうるさかったのかも。


さっそく三分づきのを土鍋で炊いてみる。少し水が多かったかもしれない。玄米を炊く感覚で水の量を加減してしまったのだ。「米作り、飯になるまで水加減」という金言を思い出す。玄米と比べるとずっと食べやすくなります。玄米には歯ごたえというかプチプチ感があって、自然とゆっくり何度も噛みますし、噛むと旨味もいっそう感じられて、あれがいいのですが、普通の白米に慣れているとちょっと抵抗感がでるわけです。でも三分づきになると普通の白米に近い感じになりますね。うーむ。これなら“玄米より白米の方が断然うまい”とあまり玄米を食べようとしない父も食べる気になるかも。




ネットで調べた日本食品標準成分表にはもっと細かい数字が並んでいるのですが、玄米に豊富に含まれているという食物繊維とビタミンB1とE、それから鉄分について数字を拾ってグラフにしてみました。100グラムあたりに含まれる栄養成分の量です。ちょうど三分づきはデータになかったのですが、まあ、玄米と五分づきの中間くらいと思っておけばいいのでしょうか。玄米、すばらしいですね。白米にするというのは、栄養学的にはずいぶんもったいないことになるのですね。ちょっと続けて分づき米を食べてみるつもりです。
逆からみれば、糠(ぬか)のなかにたくさんの栄養分が含まれているわけですから、糠漬けがおいしい理由もわかりますし、田んぼや畑にまいてもいい肥料になるわけですわね。


8日(日)
朝からよい天気。
まだ少し土に水分が多いような気がするが、試運転もかねて畔塗りをすることにする。就農して四、五年は畔塗り機が買えなかったので、田んぼの水加減をして、鍬一本で父と母と三人で畔を塗っていた。いやはや。いちばんキツイ農作業でした。いや、本当に。
でも畔塗り機が来てからは、ずいぶん楽になりました。トラクタに接続して運転すればいいだけですから。もちろん土の水分とかあれこれ気をつけなければいけないことがおおいですが。


夜は寄り合い。地域の環境保全の総会。