現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

秋起しをはじめたことと白洲正子の文章


今日はわりとよい天気。
午前中は小麦のシーダーの後始末をして、その後、残っていた菜の花の種、ナタネですな、をどうしようかと考えたのだが、近くの大豆後の圃場にまいておこう、と思って動力散布機で、ざっとまく。大豆後の圃場は大豆が空気中の窒素を固定するので、窒素分が多いのだが、そこへナタネをまいたらどうなるか、という実験でもあるのですが、ひょっとすると発酵鶏糞をまかなくても、大豆あとの圃場なら、肥料を入れなくても、無農薬で米づくりができるかも、という発想です。
うまくいくかな?


先日から父がトラクタで大豆を刈取った後の圃場を荒起ししてくれているのだが、午後は僕も水稲あとの圃場で荒起しをする。秋起し、というやつですね。ばらまかれている切り藁を土に鋤きこんで分解しやすくします。


さて。
うちの土鍋はほぼ日で買った土楽のベア2号である。小さい方の土鍋。これからの季節、活躍してもらおうと思っているのだが、さきほどほぼ日のページを見ていたら、白洲正子の『日本のたくみ』(新潮文庫)からの文章が載っていた。
僕はこの白洲正子さんという、おばさんというかおばあさんというか、がどうも苦手で、というか、正体が分からない、というか、だいたい、白洲次郎も、もうひとつなじめそうにない男なのだが、この、土楽の福森雅武さんのことを書いたこの文章を読んでいたら、なぜだか泣けそうになってきた。名文だと思う。早速『日本のたくみ』(新潮文庫)を注文した。実を言うと、福森雅武さんも、この文章を読むまで、もうひとつわからなかった人物でありました。土鍋を使っていながら、今まで申し訳なかったのですが。

docomoのCMに渡辺謙が出ていて、プロボクサーになった村田諒太のサポートをしているのだが、そのCMを見て、次男が「渡辺謙って、何歳なん?」と言った。何を思ったのか。「お父さんよりは年上やろな」と言うと「ほやろね」と応える。
ネットで調べてみたら、僕より二つだけ歳上だった。へー、あまり年齢かわらんのか。「渡辺謙、お父さんより二つ年上やわ」と言ったが、次男は何も応えなかった。


夜、NHKの「日曜美術館」で本阿弥光悦のことを特集していた。うーむ。漆芸・書・陶芸となんでもできた人なんですなぁ。


画像は車庫にひろげて乾燥中の大豆。まだ選別ができていないので、クズ大豆も混じっているけれど、ちょっとシワになってしまっている大豆もありますな。