9日(金)
永平寺の禅師のこととある唐の時代の漢詩を調べる。
10日(土)
夜に寄り合いがあるので、その資料作り。寄り合いのあと一杯。
11日(日)
午前中に精米など。
午後は事務仕事を少し。
池波正太郎『剣客商売』(新潮文庫)を読了する。ここ数日、枕頭本にしていました。いまさらですが、楽しめました。なるほどなぁ。ただ、ま、こういう時代小説を読むと、どうしても藤沢周平と比較してしまうのである。そこが僕のダメなところである。これはシリーズの一番最初で、池波正太郎の書きぶりにもどこか、最初の二、三編には、緊張感もあるようで、それもまた、なかなかいいです。息子・秋山大治郎は25歳だが、父親・秋山小兵衛は60歳。この60歳という年齢設定が微妙でよかったんだろうな。そう思います。
ここ二、三日『Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)』にハマっている(笑)。先日書いたように、急にカーラジオからフランキー・ヴァリのこの歌声が流れてきたからで、これが、『ディア・ハンター』のシーンを思い出させ、そしたらあれこれあふれだすものがあったのである(笑)。1967年にフォーシーズンズのフランキー・ヴァリが歌ってヒットさせたのだが、もちろんそんな当時のことは知らない。『ディア・ハンター』の日本公開は1979年。僕が金沢で観たのは1980年だと思う。その時、すごく印象に残っていたら、1982年にボーイズ・タウン・ギャングがディスコ調のを出して、大ヒットさせました。ま、ブラスサウンドがなんだかすごくいいんですな。僕はそう思いました。歌詞はこんな感じ。日本語訳は東エミさん。
You're just too good to be true
君があまりに素敵で
Can't take my eyes off you
目が離せないよ
You'd be like heaven to touch
君の温もりは最高だろうな
I wanna hold you so much
おもいきり抱きしめたい
At long last love has arrived
やっと本物の愛に出逢えたんだ
And I thank God I'm alive
生きていることを神様に感謝したい
You're just too good to be true
君があまりに素敵で
Can't take my eyes off you
目が離せないよ
Pardon the way that I stare
見つめすぎてごめん
There's nothing else to compare
でも他は目に入らないんだ
The sight of you leaves me weak
君を見ていると何も手につかなくなるし
There are no words left to speak
何も言えなくなってしまう
But if you feel like I feel
もし君が僕と同じ気持ちならば
Please let me know that it's real
どうかその気持ちを言ってほしい
You're just too good to be true
君があまりに素敵で
Can't take my eyes off you
目が離せないよ
I love you, baby
大好きだよ
And if it's quite alright
出来ることなら
I need you, baby
ずっといっしょにいたい
To warm a lonely night
さみしい夜を温め合うために
I love you, baby
愛してる
Trust in me when I say
僕が本気なことを信じてくれ
Oh, pretty baby
いとしき君よ
Don't bring me down, I pray
お願いだから僕をがっかりさせないで
Oh, pretty baby
いとしき君よ
Now that I found you, stay
やっと巡り逢えたんだ、ずっとそばにいて
And let me love you, baby
そして君をもっと愛したい
Let me love you...
君をもっと愛したい...
50を過ぎのおっさんからすれば、ま、笑えるぜ、というところだが、こんな歌詞のようなことを考えているのは、脳みそなのか身体なのか、脳みそではない、どこか身体の奥から突き上げてくるものが確かにあったような気もするので、そういうものは大事にしていかなくてはいかんよ、思ったりもするわけだ。
YouTubeでボーイズ・タウン・ギャングの動画を見つけたが、そうか、女性一人、男性二人の三人で、歌っていた女性は黒人だったのか。知らなかった。確かにいい声だし、パチパチしたりクリクリする眼が可愛い感じ。それにしても、横の白人の中途半端にマッチョな、ヒゲの裸に革のチョッキという二人のボーイズの踊りが、これまた中途半端で笑えてしまうぜ。