現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

七草粥や書き初めのことやにゅうめんのこと


7日(水) 七草
どうも昨日のブログは、こうして読んでみると、かなり酔っ払って書いている。言葉足らずだし。
野茂のレッドソックスでのノーヒットノーランは、レッドソックスに移籍して初登板の時の記録なんです。最初の実戦でのお披露目でもあるわけで、それでああいう顔つきでもあるのでしょうか。


七草である。毎年七草粥を作っている。どうも今年は、正月以来、飲み過ぎ食べ過ぎが続いていて、胃腸を休ませるためにも、七草粥を食べたいと思っていた。外に出るついでがあったので、スーパーに寄ったが、どうも七草セットが見つからない。毎年七草セットを買っていたのだが、・・・。それで七草のフリーズドライを見つける。要するにこれは粥をつくって、それに振りかけると七草粥になるという優れもの(笑)。まあいいか、今年はこれで我慢することにしようと思う。
七草粥はほんとうは七日の朝に食べるものなんだろうが、朝は、普通にご飯と味噌汁とさらに雑煮。で、その代わり、お昼はネギたっぷりうどんにする。ま、普通の煮込みうどんにネギをたっぷりかけただけなのだが、このネギで、うどんの味が三倍くらいうまくなるのだ(笑)。
夕方、ちょっとバタバタしていたら、奥さんが土鍋で粥を作り、例のふりかけ七草を使って、七草粥に仕立ててくれた。ちょっと塩味が利いてうまい。
いったいどれがセリで、ナズナなんだ?というようなものだが、ま、真っ白い粥に緑が散っているだけで、なんだか胃にやさしいような気にさせられる。ありがたい。



夜、次女が冬休みの宿題の書き初めをするというので、一緒に僕も書き初めをする。文字は「律動」か「不動心」のどちらかにする、というのだが、文字数が多いほうがいいんじゃないのか?というと「不動心」に決まったようだ。何枚か、書いていたが、うまく書けん、やっぱり「律動」にするわ、とこれも一枚書いてみたようだが、やっぱり「不動心」やな。などとゴネゴネ言っている。「ほんじゃ、お父さんがお手本を書いたろか(笑)。」と筆をとったのだが、筆の管理というか、後始末が悪いのだろうが、筆が割れて書きにくいことこの上ない。「これではあきませんわ」とブツブツ言いながら、一枚書いてみた。我ながら笑える。昔は「人生五十年」などと言っていたのに、その五十年を過ぎて生きている男の字がこれか、と内心嘆きつつも、横において、手本になるようにしてやったのに、「ちょっとこの「動」は、どーよ。」などと批判するのである。わかっとるわ、そんなこと、と思いつつ、「ま、指針ということで、ひとつよろしくどうぞ。」と、いなしてみた(笑)。
ま、ともかくだ。今年は「不動心」ということなので、頑張ります。しかしなんだな。「不動心」とはえらく遠いところで毎日暮らしている私ではあります。「四十にして惑わず」と言い切った孔子はさすがだが、しかし、だいたいそういうことを言う孔子だって、どれくらい心を浮わつかせ、惑い、揺れ動く心を持て余してきたことか、ま、五十を過ぎた私はよく知っているつもりです。


NHKの「クローズアップ現代」に高橋源一郎が出ていて、谷崎潤一郎の『細雪』について話をしていた。話しぶりを聞きつつ、高橋源一郎明治学院大学の先生でもあるので、講義を受講したら、こんな感じで話をしているんだろうか、などと思ってしまう。
谷崎潤一郎は、昔、文庫本で何冊も読んだはずだが、『細雪』は未読である。若かった僕は、四姉妹の物語というだけで、敬遠してしまっていただのだろうが、五十を過ぎた僕は、四姉妹の物語というだけで、なんだか読んでみたい気にさせられる。


8日(木)
事務仕事と役所へ提出書類をだし、お米の精米など。


先日、小豆島の素麺など、麺をたくさんいただいたので、今日はにゅうめんを作ってみた。刻みネギたっぷりのネギにゅうめん。素麺をさっとゆでて、そこへちょうど白だしがあったので、熱い出汁をたっぷりとかけ、山盛りの刻みネギ。くーっ、麺がつるつるとのどごしがいいので、こんなにうまいにゅうめんは!!と唸ってしまったほど。ありがたいことでありました。
台所が冷えていたので、盛大ににゅうめんから湯気が上がるのでiPhoneで撮影してみた(笑)。


そういえば、「ほぼ日手帳」を2015年版に入れ替えた。カバーは革のカバーも欲しかったのだが、ま、あれこれ深慮の上、同じイエローのカバーを使うことにする。


役所へ書類提出をしてくるとき、カーラジオから「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」が流れてきた。フランキー・ヴァリの古いヒット曲だが、これはマイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター』に出てくる曲なんです。映画の前半は田舎の若者たちの青春が描かれます。『ディア・ハンター』はもう傑作映画ですなぁ。もう何度も書いたが初めて友人らと連れ立って富山から金沢へ行き、飲み食いし、オールナイトのリバイバル映画館で『ディア・ハンター』を観たのでした。デ・ニーロをはじめ俳優もみんな若いのだが、僕も19歳だった(笑)。