現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

娘の中学の卒業式と土筆とアルパカワイン


14日(月)
朝から雨。ふっと観たら散歩道の桜の芽がちょっと膨らんでいた。なるほど。だまって膨らむんです。世の中はペットブームで、犬を散歩に連れて出たものの、暴れん坊の犬に引っ張られている主人の図も、ま、田んぼ道では、ほほえましく失笑されていることであろう今日この頃ではありますが、物言わず、動き回ることもない植物たちは、静かに、黙って春の準備をしておりまする。感心なことだなぁ。


寝かせておいた確定申告(寝かせても税金は安くなりませんが)をそろそろ出そうかと思っていたら、奥さんが、医療費控除の分を僕に付けるのか、奥さんに付けるのか、どっちがいいのか、どうなのか、私の分はもう計算してあるので、僕の分でシュミレートするように、と、急におおせつかる。
国税庁のホームページでシュミレートしてみたら、うーむ、なんと、これが控除額が、まったく同じだったのでビックリ!なるほど。一心同体。夫唱婦随?うん?ちと違うけれど、まあ、なんというか、国税庁の税金取り立てプログラムがスバラシイのか、なんと、いいですね、そういうことです(笑)。抜け目ないのは、昔も今も、税務署ということでしょうか。いや、税の公平性を考えるとそうでないと困るのですが。
そんなこんなで、奥さんに報告をあげねばならないので、申告書の提出は明日にする。



15日(火)
地域の氏神様の春祭である。
と、同時に娘の中学校の卒業式。夫婦で参列。奥さんは仕事を休んだんですが、私はまあ時間のやりくりには余裕がある時期なので。というか、いつでも融通はきくんです。私が最高経営責任者(CEO)なので(笑)。chief executive officer。むふふ。舌噛みそう。
ま、それはともかく、いい卒業式でした。うちの中学校は秋の文化祭はクラス対抗の合唱コンクールなんです。合唱やらピアノ伴奏やらにすごく力を入れている学校なんですね。で、卒業式も「君が代」「校歌」の他に三曲、「cosmos」「旅立ちの日に」「未来へ」と、いったい何曲歌うんだ、という感じですが、この三曲は、みんな斉唱でなくて合唱ですからね。証書授与の間もBGMはCDの音楽を流すのではなく、先生がずっとゆっくり静かにビアノを生で弾いておられました。
うーむ。歌で送る卒業式なんですな。あのね最後のホームルームで担任の先生がおっしゃってました。「本番の卒業式は、みんな、泣いてしまって、歌唱レベルとしてはちょっとアレだったけど、昨日の練習と比べるとね、でも、気持ちが乗って、素晴らしい合唱でした。先生も泣けてしまって(笑)、半分ぐらいしか歌えんかった。」あーた、そんな合唱を聴かせてもらえる保護者、親たるや。感謝の気持ちでいっぱいです。あれこれ3年間を思いますな。
卒業式のあとのホームルームは、保護者もいっしょに、ということで教室にいれてもらいました。担任の先生はやりにくかっただろうと思いますが、担任の先生の言葉が本当に温かくて何度も涙ぐみました(笑)。
世の中の風潮が一番出やすいのが、若者の態度や振るまいだと思うのですが、と同時に、世の中の風潮とは関係なく、若者だけがもつ、清々しさや未来をまっすぐに見つめる目や、ある意味礼儀正さもまた、変わらずにありますね。ありがとうございました。



午後は確定申告をしに税務署へ。最終日だったので、よく混んでいました。


帰りに田んぼ道やあぜ道をあるいてみたら、土筆もでていました。


コンビニでワインを見つける。「月刊誌『一個人』1500円以下の赤・白極旨ワイングランプリ 白第一位選出 サンタヘレナアルパカシャルドネセミヨン」と書いてあります。
1500円以下のあれですが、一本540円で購入。アルパカワイン飲んでみました。焼き厚揚げと一緒に。あはははは。するする飲めちゃいますな。


あ、フキノトウのその後はどうなったんだとお思いでしょうが(笑)、天ぷらになる予定だと書いたのですが、出てきたのは、湯がいた酢みそ和えでした。むふふ。そのほろ苦いこと。この苦さは、ほんとに身体の中をきれいにしてくれそうな気配がムンムンとありますね。春の息吹でビールを飲んだことでした。