現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

朝原雄三監督『武士の献立』と法事とそば打ち体験

朝原雄三監督『武士の献立』(2013)

24日(金)
朝原雄三監督『武士の献立』(2013)を観る。楽しめました。朝原雄三監督と言えば『釣りバカ日誌』というイメージなので、なんとなくコミカルな映画かと思っていましたが(西田敏行も出てるし)、これがなかなか本格的な(?)時代劇の脚本でした。上戸彩高良健吾もなかなかいいと思っていたんですが、映画の後半、ちょっと全体のテンションが下がってきたかなぁ。包丁侍とかおもしろい視点だと思いますが、もっと料理、というか、献立に踏み込んでも良かったような気がします。ただ。徳川家や近隣の大名を集めて饗応料理をたべた大名や侍たちの顔がとてもいいです。うまそうに食べています。
柚餅子が出てきます。僕も大学の時、能登からきていた同じ下宿の人に柚餅子をいただいて、その美味さに、びっくりしたことを思い出します。ええ、好きです。
そういえば森田芳光監督の『武士の家計簿』(2010)というのもあって、おもしろかったけど。あれも後半もう一つだったような。時代劇映画でヒューマンドラマだと特に、後半というかエンディングの作り方が、今の世の中では難しいのかな。そんな気がするな。ハッピーエンドがあざとい感じがしてしまうのかな。うーむ。ま、ハッピーエンドの映画がわりと好きですけど(笑)。
今、気がつきましたが、『武士の献立』(2013)も『武士の家計簿』(2010)も脚本は同じ柏田道夫なんだ。なるほど。 


25日(土)
今日は親戚の27回忌と47回忌の法事。
27回忌の方はもちろん47回忌の方も、覚えている。47回忌の方は話した記憶はないんだが。法事のあとは食事を出される。たいていその家でいただくことになるのだが、今回はマイクロバスでお店に。



26日(日)
午前中は「まるごと保全体」のそば打ち体験に参加。ここ数年、ずっと企画されていたのだが、初めての参加。そばももちろん地域のN農園さんにお世話になって、育てた地元の蕎麦です。
初めてですから、まったく要領がわからないんですが、そば打ちのDVDを観ながら、またベテランの方のお世話になりながら、粉を混ぜ、少しづつ水を入れながら、一つにまとめて、こんどは蕎麦を伸ばして、伸ばして、、折り畳んで、切ります。むふふふ。
途中、ベテランの方の打った蕎麦をさっそく湯がいて、いただいたのですが、これが、うまいんだ(笑)。うまい!うまい!と言っていたら「えー、あのな、ツジイさん、蕎麦は、挽きたて、打ちたて、茹でたて、いうてな、三たて、言うんやで。蕎麦は昨日、挽いてくれやんたし、打ちたてやし、茹でたてやし、うまいはずなんやわ。そのかわり、素人の打った蕎麦やし、茹でて10分たってまうと、もう味がかわってしまうで(笑)。食べられんで(笑)」などと言われて、そういうものかと、そば打ち二回目にもチャレンジ。今度は一回目より、うまく水を粉に回せたかも。


そんなこんなで、家に持って帰り、さっそく茹でてみる。沸騰したお湯に蕎麦を入れると、すっと温度が下がる。すぐに沸騰しだすが、吹きこぼれないように火力を調整して、沸騰してから1分。すぐに冷水で締めます。で、つるつると、まずはそのまま1本。むふー。蕎麦の香り〜!これは、これは、とノドが鳴るような気がしつつ、蕎麦つゆでいただくと、まあ、なんと申しましょうか、うまいんです。コシもあるような気がするし(笑)。ま、いささか麺が太いのはご愛嬌。この蕎麦は地元の畑で播種の真似事のようなことをしたのだし、自分の打った蕎麦だし、お腹が減っていれば(これが重要だったかも)、ま、間違いなくうまいです。なんていうのかな、ブツブツ切れてしまうのではないか、と思っていたのだが、思いのほか、ブツブツにもならず。
そば打ちの写真を、と思っていたのだが、手が粉だらけなので,自分では写真が撮れず。そば打ちのモデルは同じ百姓仲間のYさんです。


午後は精米など。