現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

庭の梅と盆梅展と新聞記事の発表


22日(水)
朝から晴れてうれしい。画像は、庭の紅梅と白梅。写真を撮ろうとすると雲ってくるんだ。夜は雨。


娘を朝、学校へ送ることになったのだが、クルマに乗り込むや否や、携帯でニュースサイトを見て、「この字はなんて読むん?」などと聞いてくる。携帯の画面を見てみると「波浪計」と書いてある。「うん?ハロウケイ?」「やっぱりそうなんや。」などと言うので「なんや急に毎日新聞のサイトなんか見て。」と言うと、なんでも「保健」の授業で数人に今日読んできた新聞記事を発表させられるらしい。どんな記事でもいいし、なんの新聞でも、携帯でネットの新聞サイトを読んでもいいというのだ。まあ、高校生ともなれば、せめて「保健」の授業のある日の朝くらい、しっかり新聞に目を通して、社会のこと、世の中のことを知り、生きる力を養うきっかけになるのであれば立派な「保健」の授業でもあるのだろう、と思いました。生徒にそういう課題を出すのであれば、「保健」の先生も新聞に目を通してこられて、一言、二言コメントをされるに違いない。
「ふーん、おもしろいことしてくれてやあるなぁ」
「ほんでもな、誰にあたるかわからんで、かなんのよ。」などと、言っている。娘の選んだ記事は和歌山県で波浪計が爆発して死傷者が出た、という記事です。
「おまん、なんで、その記事を選んだん?」
「なんか爆発やし。大きな事故やん」
「うん、大きな事故やな。だいたいGPSの波浪計って、そんな岸壁にあるなんて知らんかったしな。波浪計が爆発って、ピンとこんもんな。」
「ほやろぉ」
「うん。おもしろいところに目を付けたな。お父さんはまだ今朝の朝刊読んでないけど、ほんまはな、もっと大きな事件というか疑惑はあるんやで。」
「なんなん?」
「新聞とか特にテレビとか、今は北朝鮮金正男の事件とか、東京都の議会とか市場の話ばっかりやろ。ほんでもネットのニュースやTwitterを見ているともっといろいろ書いたる」
「でもTwitterで流れてくることって、嘘もあるんやろ」
「そうそう。その通り。Twitterだけでなくて大きな新聞社やテレビ局のニュースでも、あとから考えてみたら、間違っていた、というようなことはあるし、自分のことや自分がよく知っていることがニュースに取り上げられたりしたら、嘘とは言わんけど、言葉足らずで、ちょっと違うというのは、よくあるんやで。何をニュースにするかは、新聞社やテレビ局が決めることやけど、みんなの税金の使い方とか、みんなの暮らしに直結する国会や法律の難しい話をわかりやすく解説するのも新聞やテレビの仕事やし。権力を持っている人が、自分勝手なことや、ズルをせんように見張っているのも、新聞やテレビの仕事やし。ほんで、そういう記者は政治家とあまり仲よくなったりするのはよくないんよね。一緒にお酒飲んだりゴルフしたりせんでも、お互いに尊敬しつつ、言うべきことは言い、書くべきことは書いて、自分の仕事をしっかりするという風でなければいかんわな。」
「うん。まあね。」
「あんたらも、すぐ選挙権がもらえるで、世の中のことも、きちんと見とかんとな。」
「そうそう、昔、お父さんにも、マンションを買わんか、って電話がきたったやろ。」
「うん、最近、あんまりかかってこんな。」
「その保健の先生な、こないだ、マンションを買わんか、って電話がかかってきたんやて。しかも携帯に。」
「あははは。」
「それでこの番号はどこで調べたんですか、って先生が訊かはったらな、エリート公務員さんにだけ電話さしてもらってます、って言われやあったんやけどな、まあ、悪い気はせんわなぁ、って言うてやった(笑)。ほんで、でも私はエリート公務員ではありませんので、そのリストからこの番号は消しておいてくださいね、って言うて切ったんやって(笑)」
「あはははは。」


日本農業新聞のコラム。二日分。




23日(木)
朝は雨。午後は雨は風に混じる程度だったが、風が冷たくなる。寒冷前線の通過だったのかな。
午前中は精米など。
午後は用事で長浜駅近くにいったので、そのまま慶雲館で盆梅展をみてくる。ここ数年、毎年観にきているのだが、今日は入館のタイミングが悪かったのか、首から一眼レフなど大きなカメラをさげたおじさんおばさんたちに囲まれてしまう。ま、いいんだけどね。話をこっそり聞いていると、露出のことやら、どこにピントを合わせるか、とか、あれこれ話をなさってます。あ、構図はもちろんですが。そういうクラブだったのかな。
しかし、盆梅を楽しみ、抹茶でも飲んで、一句ひねってみようか、というような私とは、ま、かち合わせてしまったのが、不幸でした(笑)。でも、盆梅を撮る、というテーマで、それなりのおっちゃんおばちゃんがフリートークしておられるのは、勉強にはなりますけどね。
僕も何枚か撮ったのですが、迫力に圧倒されて、とても一緒には撮れませんがな。