現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

新元号の発表とエイプリルフールと『博士と彼女のセオリー』

 今日は四月一日、エイプリルフールなのだが、四月馬鹿の話題はひとつもなく、新元号の発表に明け暮れていました。祭りでしたね。
 ですが、今日は入社式や辞令交付式がいろんな会社や役所や学校で行われたはず。新元号の発表もめでたいが、新年度、世の中の仕事が心新たにスタートし、若者が新たに仕事をはじめることの方が僕ははるかにめでたいことのように感じています。
 学校を出たら勉強は終わりとだ考えがちですが、世の中こそ本当に身につく勉強の場でもあるでしょう。ヒリヒリハラハラするような経験こそ、若い人を大きくたくましく育てるものであることは、僕は自分の経験からも自信をもって言えるような気がしています。ヒリヒリハラハラしながら頑張ってくださいね。


 朝は小谷山の上のほうやら伊吹山が白くなっていました。その後も終日、陽が射したり、雨が降ったりというお天気。


 ジェームズ・マーシュ監督『博士と彼女のセオリー』(2014)をiTunesで観る。いやー、なかなかおもしろかったです。理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士とその奥さんだったジェーン・ホーキングの話。原作は元妻のジェーン・ホーキングの回顧録だそうですから、奥さんよりの話になっているのかもしれません。主演はエディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズです。レッドメインはこれでアカデミー賞の主演男優賞をとりましたね。たしかにスバラシイ演技でした。ですがねフェリシティ・ジョーンズもすばらしかったです。迫力がありました。顔つきの変化、あの怖い顔。いえ、べっぴんさんなのは間違いないんですが、ふっと顔に出る感情のほとばしり。いいと思いました。
ホーキング博士筋萎縮性側索硬化症でだんだん動けなくなっていくわけですが、その病気が発症してから余命二年と医者から宣告されているのに、二人は結婚するわけです。ここにいささか無理があるのは、はたから見ている五十半ばをこえたオッサンにはわかるわけですが・・・。
 ホーキング博士の『ホーキング、宇宙を語る』は大ベストセラーになりましね。1988年だったのか。就職してからだったのですね。はいはい、学生時代のベストセラーはカール・セーガンの『COSMOS』でした。もちろんホーキング博士の「ブラックホール特異点定理」だの「ホーキング放射」だの、僕にはとても理解できないだろうけれど、もう少しそういう話をおもしろくわかりやすく描写する部分があってもよかったのではなかったかな。そうでないと映画だけだと博士の偉大さというか、研究業績のすごさがもうひとつわからないから。