現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

相続登記相談会と「井戸の茶碗」と『アリスのままで』

15日(土)
 曇り空からだんだん晴れてくる。
 先日、新聞に無料の「相続登記相談会」があると広告が出ていたので、相談してみる。何人かの司法書士の方が来ておられて、一人30分ということでしたが、行ってみたらすでにたくさんの人が待っていて、僕は一時間待ちで順番が回ってきた。一度、法務局で司法書士の方とお話したときの印象がよくなかったし、ちょっとドキドキしてたのだが、今回お話した司法書士の方は、実にフランクで、笑顔で丁寧に質問に応えてくださって、ありがたいことでした。


 昨日のブログで「山川異域 風月同天 寄諸仏子」のことを漢詩と書いてしまいましたが、学生時代の恩師のブログで、漢詩ではなくて『偈頌(げじゅ)』という、佛徳を讃える四字一句、そしてたいてい四句で書かれる韻文だと教えていただく。うちは浄土真宗ですが、「讃仏偈」というお経(?)があります。「光顔巍巍(こうげんぎぎ)」ではじまりますね。

16日(日)
 朝から雨。朝のうち気温は高かったけれど、だんだん下ってきた感じ。
 いつものように午後はNHKテレビの囲碁講座と対局を観て、そのあと「日本の話芸」を観る。今日は桂文華さんの「井戸の茶碗」。上方落語の「井戸の茶碗」は初めて聴いたような気がするが、当然ながら概ねストーリーは同じですが、舞台は大阪になっています。でも大阪が舞台なので高木佐久左衛門は土浦藩大阪蔵屋敷に住んでいることになっていますし、貧乏長屋は今は浪速区日本橋の長町裏ということになっています。「井戸の茶碗」は正直者ばかりが登場する噺で、好きな噺です。志ん生志ん朝の得意話です。ええ、でも桂文華さん、上手にやっていました。桂文華さんは文枝一門ですけれど今の六代目の文枝ではなく、5代目の文枝の弟子です。桂文華さんの弟子の華紋さんも最近頑張っておられますな。


 リチャード・グラツァーとワッシュ・ウェストモアランド監督『アリスのままで』(2014)を観る。言語学者が若年性のアルツハイマー病になるという映画。主演はジュリアン・ムーアで、アカデミー賞の主演女優賞を受賞したんだと。これもこんな映画だとは知らずに観たんだけれど、なんだかいろいろ身につまされるところもありますな。とくに言語学者だと自分の記憶がどんどんなくなっていくというのは苦しいことでしょう。まあ、言語学者だけではないですが。知的な活動をずっとしてきた人ほど、病気の進行スピードも速いのだとか。


 今朝の中日新聞のコラム記事。ま、ちょっと難しい噺ではあるが。しかし考えてみれば、GAFAには、僕のデータはかなり筒抜けなんだろうな。