現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の圃場の草刈りとヘアリーベッチの芽が出ること

21日(火)
一日、快晴。一日、大豆の圃場の草刈り。それほど草はないと思っていたのだが、草刈り気を持って中に入ると、やはり刈っておきたい草(ヒエが中心ですけど)があって、次々と刈りたくなる。


うちの家の裏の川には鯉とカワムツとアブラハヤとフナとサワガニと・・・とにかくいろいろいる小川が流れているのだが、これが上流の水門の取り換え工事のために昨日今日と水が止められてしまった。それで昨日の夕方、鯉はとりあえず背中が見えてきた時点で捕まえて、近所の水の湧いている池に昨日避難させたのだが、今朝はすっかり水がとまってできた水たまりにカワムツがたくさん集まっている。これは今日一日もたないぞ、ということになって。急遽網ですくって大きなバケツに入れてやったのだが、・・・。
この川は防火用水にもなっているので、水がないのはまずいということで、昼には田んぼの揚水ポンプから水をのせて流してもらったのだが、カワムツはなんといっても昔からすぐに死んでしまう魚だから、たくさん死んでしまった。まあ、生き残ったやつもたくさんいるのでいいのだが。うーむ。


お昼にNHKスタパなかにし礼氏が登場。僕が小学校の時から知っている作詞家。まあ、いろいろあるのですなぁ、それぞれの人の人生には。当たり前のことだけど、人それぞれいろいろあるのです。だいぶ髪も白くなってきてましたけど、それでも、ま、カッコいいわけで。


一日草刈りが続いているせいか、夜、居間で、グレン・グールドのゴルトベルグ変奏曲を聴きながら、そのまま畳の上で寝てしまって、10時頃叱られる。


22日(水)
朝少し晴れていたけど、すぐに曇る。今日は夜には雨という予報。午前中は昨日の続きで大豆の圃場の中の草刈り。
午後は雨の降る前にナタネを播こうと思ってトラクタで田んぼを起しているところにポツポツと雨。あららら、雨は夜からではなかったの!?
本当は転作で小麦を播種するところなんだけど、稲刈りの時に落水でミスってしまって土が軟らかいので、小麦は諦めてナタネを播いてナタネの種をとることにしたのだが・・・。うーむ。相変わらず土は水を含んで軟らかいので播種は雨が上がってからにしたのだが、うまくいくのか心配。


あ、そうそう、朝、田んぼを見回ったら、ヘアリーベッチ(hairy vetch)を播いた圃場でヘアリーベッチらしき芽を発見。いや、なんといっても初めて播いた種なので、どういう芽になるのかもわからないんですわ。いやはや。なんだかへアリーなベッチ(カラスノエンドウ)風なのでたぶん間違いないでしょう。って、あやしいけど。


大豆の圃場の草刈りをしていると思うのだけど、豆跡と称して来年の田植えの時の肥料は控えるのですが、要するにこんな風に草が生えてそれが緑肥になるし、大量の大豆の葉っぱが落ちるし、大豆は空気中の窒素を固定するし、大豆の刈り取りの時には茎やら大豆がこぼれるし、それらを漉き込めば、充分に元肥になるのです。
僕が農業を初めてからは散布する肥料の半分以上は有機肥料が混じったものを使っているのですが、化学肥料だけでは土がどんどん痩せていくという感じはしますね。即効性だし成分の計算もしやすく、有機の肥料を比べると安いし。使いやすいのですけどね。