現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

宮沢章夫『アップルの人』を読む

たこと里芋のやわらか煮

昨日は『藤沢周平全集 別巻』を読むといっていたのに、舌の根も乾かぬうちに宮沢章夫『アップルの人』を読む。うーむ。ばかばかしいお話で、途中で読みつづけるのはどうかと思ったが、ときどき笑わせられてしまうので最後まで読んでしまった。PowerBook G4のHDのデータを守るためにバックアップ用の外付けHDを使っていたが、PowerBook G4のHDよりも先にバックアップ用の外付けHDの方が先に壊れてしまったのだとか。いったいなんのためのバックアップだ。と著者は言う。つまりそれは次のようなことである。「センターのバックアップに入ったレフトの選手が、どういうわけか転んでしまった。」
そこまで書いて私はいま、野球について何もわからない人に、このたとえが通じるか不安になったので、別のたとえを考えたが、ではサッカーだったらどうか。
「主審の目に入らない場所でラフプレーがあったと抗議されたので、主審が副審に確認すると、なぜか副審が倒れていた」
どういうわけか、この副審のたとえがツボにはまってしまって、まだ外は暗い午前5時頃、蒲団の中でくくくくくくくくっ!と腹をよじりながら笑いをこらえていたのでした。宮沢章夫はどうやら演劇関係の人らしいのだが、するとこの人の文体は別役実の流れか。いや、昔、別役実の『虫づくし』や『けものづくし』で同じように忽然と笑いが込み上げてきて止まらなくなったことが何度もあるのでした。そうかそうか。宮沢章夫別役実の系譜なんだな。


続いて枕頭本には養老孟司奥本大三郎池田清彦『三人よれば虫の知恵』(新潮文庫)を選ぶ。


今日は朝から素晴らしい天気。朝の犬の散歩の時は霜でばしばしだったが、太陽が顔を出すとたちまちとけて一日風もなく穏やかな青空が広がった。
午前中は作業所ですこし大豆の選別をやり、乾燥機を片付け、農業でお金を出し入れして請求書の来ていた自動車屋さんにお金を払う。そして来年一枚田んぼを作らないかという話を持ってきてもらったので、引き受けて、その田んぼを見にいった。


午後は居間の天井や壁(土壁なんだけど、表に化粧砂がつけてある)回りを掃除機できれいにする。上ばかり向いて掃除機の筒を上で振り回していたので首や肩がひどく疲れる。やれやれ。


明日は餅つきだ!