早川いくを著『へんないきもの』（バジリコ）を、先日から居間で子供たちがテレビなんかを見ている横で読んでいたのだが、面白かった。評判もなかなか良くてけっこう売れたそうですね。この文体にくすぐられたのでしょうね。僕もくすぐられました。でもこの文体以前どこかで読んだことがあると思ったら、別役実の『虫づくし』『けものづくし』の文体なのでした。もちろん早川氏のほうは実際にいる生き物を対象にしているし、別役のは、これはもうウソばっかりですから、ぜんぜん違うのだけれども、文体はとっても良くにています。そして、また別役実の『虫づくし』『けものづくし』にもおおいにヒクヒクと笑わされたのでした。うーむ、懐かしい。本棚のどこかにあるはずなんだけど・・・。
僕が高校生の頃NHKのFM放送の朗読の時間に朗読されていたんだよな『虫づくし』。勉強しながら（？）聞いていて、笑いが止まらなくなったことがあって、次の日、学校で友達に話したら、そいつも同じように聞いていて、その日もそれぞれラジオに耳をすませたのでありました。
でも、ちょっと別役実関係ネットで調べたら、同じような経験をしている人も多いですね。あ、早川いくを『へんないきもの』も面白いです。はい。
