現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

夏も近づく八十八夜とこなしと尻踏みの日々

朝の田んぼ

ゴールデンウィークである。黄金週間である。
初夏を思わせる気温で、暑い(笑)。


夜、風呂上がり、窓をあけて網戸にしてごろりと横になっていると、カエルの大合唱が聞こえてくる。ああ、風があるんだ。


28日、29日、30日、1日と連日トラクタに乗ってこなし(荒代かき・最初の代かき)や尻踏み(二回目の代かき・田植え直前の代かき)をして、尻踏みをした田んぼの四隅やトラクタでうまくきれいに均平にできなかったところを馬鍬でズリズリシュリシュリジュジュジュジュジューと泥を動かしたり撫でたりしながら均平にしています。
水平という言葉がありますが、実際に水を張った田んぼほど水平という言葉の意味がわかるところはないでしょう。って自信はありませんが。トラクタでいくらきれいに均しても、水から出ているところは、確かに高いところなのですから。なんといっても水平ですから。引力ですから。万有引力ですから。地球は丸いんですから。って意味不明ですが。
でもこれに騙されてはいけないんだなぁ。


まず、水がないと水平はわからない(笑)。当り前ですが。いや、高いところの泥を移動させると、そこは低くなるのですが、そこが低くなったとわかるのは、そこに水が流れ込んでくるからなんです。周りに水がなくてうまく流れ込んでこないと人間の脳はうまく判断ができなくなったりします。
それに水が流れ込んでくるまで時間がかかる場合がありますから、それも錯覚します。
それから風が吹くと水は簡単に吹き寄せられます。代かきの時の水は浅水ですし、泥は水平に近い状態ですから。ちょっと強い風が吹くと風下に水が吹き寄せられます。水が吹き寄せられて泥が出てくると、そこは高い場所なのかと脳が錯覚するのです。いやはや。
さらにちょっと深水にしてしまったりすると、泥の高い低いはすべて水の中に沈んでしまいますから、少々高い低いがあってもまったくわからなくなります。すべては水面下ですから。ああ、なんてきれいに均平になっているんだろう、満足な出来だ、と脳が錯覚します。


畦畔の草刈りを始める。


寄り合いがあった。
田んぼの排水路の透視度検査をした。
レノン号が野犬狩りのゲージの中に入ってしまった。
自走式草刈り機を使ってみた。
競馬の春の天皇賞の前日、ビートブラックという名前になぜかピンと来て、単勝を買おうと思っていたのに、忙しくて馬券を買っている暇がなかった。世の中うまくいかないように出来ている(笑)。


そういえばここ一週間ぐらい数名の女性からお金を受取ってほしい、というメールが400通ほど来ている。受取るのはいっさい無料である。と書かれている。すでに口座に振り込んだ、とも書いてある。なかでも神崎由衣嬢は7900万くれるというのだ。他の女性は10万から30万というのが多いのだが・・・。あやしいのは7900万であって7900万円とは一回も書いていないところだと踏んでいる。「7900万が不要と言い切れるほど裕福な方でしたでしょうか?」「口座に振込み確認をする時間もないほどお忙しいのですか?」「7900万のお振込みは『ご辞退』されますか?最後に意思の確認だけでも」「信じるわけないだろ!騙されるかよ!その考え、あとで後悔しませんか?」「お互いに後悔のないようにしましょう。7900万を捨てて後悔されることはないでしょうか。」「簡単なことも出来ないのでしょうか?」などなど、神崎由衣嬢のいささか高飛車なもの言いや、300通ほどのメールのしつこさも笑えるのだが、神崎由衣嬢は私のメールボックスをパンクさせたいのだろうか。こんなことをいつまで続けるつもりなのだろう。やれやれ。


今日は夏も近づく八十八夜です。