現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

恩師と中山道の宿場を歩くことと原田マハ『生きるぼくら』


6日(土)
ホームセンターいったら、勇み足でまだ開店までに時間があることがわかったので、近所の床屋さんにいく。


トイレのドアノブの調子がずっとおかしいのだが・・・。半年ほど前に、ホームセンターに買いにいったら、バックセットが違っていてとにかく合わなかったのだ。で、元のおかしいドアノブに戻したのでした。
ま、だいたいうちのトイレのノブは外側は丸い普通のノブだけど、内側はレバーになっていて、レバーで鍵をかけたり、開けたりとするのだが・・・。今日はバックセットのサイズ95mmだとおもったけど(測りかたの間違いで100mmでした。)、そういうサイズのものはない、といわれるし、どうもホームセンターにあるドアノブはうちのドアノブと違うような気がするのだ。うーむ。いかん、違うお店にいってみよう、と別のところにいっても、おなじく同じような気配のものがない。これはいかん、とドアノブに詳しい店員さんを呼んでもらって、あれこれ話をして情報交換。うーむ。ま、実物を見て測ってみないとわからない、とおっしゃるので、午後はトイレのドアノブを外して持っていく。うーむ。うちで扱っているのとは違う、立派なやつですねぇ、などとお世辞を言ってもらうも、よくわからないのでメーカーに図を描いてファックスしてみる、ということでした。ドアノブって、バックセットやフロントサイズなど、けっこう規格が統一されていませんな。うーむ。全日本ドアノブ機構はおおまかな規格の統一をするように。あんまり統一してしまうと、泥棒さんが入りやすくなってしまうか。


7日(日)
作業所の掃除と家の掃除。
夜は大学の恩師が寄ってくださったので、先生と遅くまで飲んであれこれお話をきく。いや、ほんとに遅くなってしまいました。楽しー!。

8日(月) 体育の日
午前中は先生と旧中山道の宿場、鳥居本から醒井までをあちこちカメラ散策と食事。楽しい時間であっという間に新幹線の時間になってしまいました。


9日(火)
お米の発送とコンバインのクローラーの掃除。


原田マハ『生きるぼくら』(徳間書店)読了。これは、これは。何ヶ所かウルウルとなりました。たぶん僕はこの手の小説にいささかスレているところがあるし、大きな感動より先に泣けてきてしまうようになってしまったので、うまく評価できないのだが、(昔は、これは誰が読んでも面白い小説だ、とかなり他人に自信を持って勧めることができた、というかそういう小説を薦める自信があったのですが、・・・。)たぶん、米作り小説、若者の再生小説としては、なかなかなんじゃないかと思っています。登場する稲作が、自然農法で農薬も肥料も入れないという稲作なので、無農薬有機栽培をしている僕には、よくわかるのですが、一般の人には、どうなのだろう。でもね、テーマは若い人の再生なんですね、引きこもりや対人恐怖症の若い人が農業を通して生きる力を得ていくという。種から命を育むというのは、植物が言葉を発しないだけに、内省的というか、わが身を振り返りますからね、心の中に、生きるヒントが芽生えてきやすいのでしょうか。それから書き忘れるところでしたが、認知症の老人の介護を通して、生きる力をつけていくという小説でもあります。
農業と介護には、(まだ介護をしたことがないので)よくわからないが、どこか密接な共通点があるのかもしれませんね。命を見つめるというか、命について考えるというか。もちろん答えなんか出ませんが、命の不可思議さを思う時、なにか心にシワが刻まれるような気がしますね。