現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

桂南光「五貫裁き」

長農高育ちの銀杏

終日、強風。夕方から雪。


奥さんが職場のからの帰りに「みずべの里」という産直のお店で、市内の農業高校の銀杏を買ってきてくれた。銀杏は大好きなのだが、なかなか処理が大変です。でもとてもきれいに処理されていますね。楽しみです。それから、滋賀の名産品、鮒ずしというと、好きな人は、もう大好きな品ですが、なかなか高級品です。で、鮒でなくて、同じ川魚、淡水魚のウグイで漬けた寿司もあります。鮒ずしよりちょっと安価になりますが、このウグイずしも買ってきてくれたのです。これは農業高校の品ではありません。
写真を撮る前に食べてしまったのですが、これが、まさにブルーチーズ。柔らかくとろけるような味で、大変おいしかったです。近所のスーパーでも、時々ウグイずしはあるのですが、やっぱり漬け方なんでしょうなぁ。まったく別物というようなうまさ。感激しました。うーむ。


「大工調べ」という江戸の落語があって、これはこれで大工の棟梁の啖呵がなかなか、気持ちよかったりするのです。江戸の、東京の、気風のいい大工の棟梁の口ぶりが気持ちいい落語です。志ん朝のなんて口さばきがいいので、とても気持ちがいい。「五貫裁き」という落語も元々は江戸落語で、大岡政談ですが、上方落語桂南光さんがやっています。これが、いいんですな(大岡越前は登場しませんが)。談志のも、志の輔の柳家三三のも、YouTubeにあったので、聴いてみたけど、面白かったですが(柳家三三はなめらかな口で気持ちがいいですな。それにとてもわかり易く考えられています。ところが落語はわかりやすければいいというものでも、これがまたないんですね。)、でも、僕は南光の方が、一番よかった。好みの問題でしょうけれど、啖呵の切り方が、上方の南光のほうが、僕には気持ちいい。奉行所や役人の描写はともかく、質屋の徳力屋の主人や番頭さんの描写はさすがです。


ま。人情ですな。
関西の人間は枝雀さんの弟子のべかこに馴染みがありますからね。べかこも南光になった時は、「こんなオロナインみたいな名前・・・。」なんて枕で話していたんですが。南光さんは、笑いや嬉しさを抑えている時の眼がよろしいな。


今日は終日風が強くとても寒い一日でしたが、夕方から本格的に雪になる。さて、明日の朝はどれくらいになっているかな?