現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ニゴロブナの放流イベント


午前中は曇り。ときどきサッと雨が降ってきたりする天気。


今日は辻井農園の田んぼでちょっとしたイベントがありました。地域の「まるごと保全隊」が主催なのですが、うちの無農薬の田んぼにニゴロブナの稚魚の放流をされたのです。「まるごと保全隊」は地域の環境保全に取り組んでおられる組織です。滋賀県の特産品の鮒ずしの材料にもなるニゴロブナを放流したいのだが、うちの田んぼが無農薬で菜の花を緑肥にした有機栽培なので、まず田んぼに放流させてもらえないか、という話だったので、喜んでお受けすることにしたのでありました。
今日は地域の体育推進委員会主催の「歩こう大会」があり、その「歩こう大会」の帰りに子どもたちを中心に放流してもらうことになりました。


ニゴロブナの稚魚は5mmぐらい。ほんとに小さい。孵化してから5日ほどということでした。稚魚の数は10万匹。これを30アールの無農薬で深水管理している田んぼに放流ということになりました。うちの田んぼは先月の27日に田植えをしたところで、今日でもう二週間というところです。
落水して田んぼを干すまでの一ヶ月ほどの間になりますが、うちの田んぼで少し大きくなって、田んぼの尻水戸から川へ落ちて、琵琶湖までの長い旅をすることになるのですが、どんどん大きくなっていってほしいところ。


僕の方はとにかく水管理をしっかりして田んぼが乾いてしまわないようにはしなくてはいけません(笑)。写真のような看板も立てていただいたのですが、歩こう大会には80人ほどの参加者ということでしたので、この田んぼも開墾以来最高の賑わいということになりました。


写真はたくさん撮ったのですが、なかなかネットに載せるとなると、顔がはっきり分かるのはやっぱりまずいということになるのでしょうね。うーむ。


1. 立てていただいた看板。
2. プラスチックの柄杓にすくった稚魚。体長5mmほど。孵化後5日。
3. ぐっと稚魚に寄ってみました。目の比率が大きくて、かわいいものですな。
4. 5年目のニゴロブナの成魚。さすがの貫録。
5. ニゴロブナの説明や放流の手順を聞く子どもたち。
6. 放流用のバケツは20個用意されていたので、みんな順番に田んぼの際に並んで放流。
7. バケツの数よりカメラの数の方が多い?
8. バケツの中の稚魚。大きくなれよ。
9. みなさんそれぞれ放流中。子どもたちは楽しそう、というかうれしそう。
10. まだ稚魚だからか、放流された場所にまとまっている稚魚。あんたら、田んぼは広いでどんどん泳いでいきなはれ。大海を知れ!ちゅうことですな。


しかし、10万匹のうち、何匹が一ヶ月後に尻水戸から川に落ちていくのだろうか?


午後は、先日の続きというか、雑草がが生えてしまった田んぼに入って、二時間ほどヒエをむしる。疲れました。やれやれ。