現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

無農薬「秋の詩」の田植えと水田の中の倉庫と空豆とアリの巣


20日(金) 小満
朝から田植えの準備。一枚だけ「コシヒカリ」を植える。これで田植え第二弾の「コシヒカリ」の分は終了。つぎは「みどり豊」と「秋の詩」だ。
田植え機を水洗いした後、トラクタのドライブハロー(「尻踏み」用アタッチメント)をロータリー(「荒起し」や「こなし」用のアタッチメント)に付け替える。
午後は小さい田んぼの「こなし」作業。
それから畦畔の草刈り。こちらも伸び邦題。やれやれ。


ラクタで「こなし」ていたとき、ラジオから今日は大相撲の話題が出ていた。今日の結びの一番は大一番だという。全勝どうし横綱白鵬大関稀勢の里の一番。なるほど。
大一番をiPhoneで聴く。あああ、稀勢の里



21日(土)
午前中は畦畔の草刈り。
午後は「尻踏み」。
夕方、直播きの田んぼに水をゆっくり入れはじめる。


22日(日) 旧暦では卯月十六日 満月
快晴。暑い。
地域の運動会。僕は防災レースとムカデ競走に出る。自治会は11の組に分れていて、その組対抗ということになっている。うちの組(要するに隣組だが)は、最近若い夫婦が増えてきて、テントの中は小さな子供たちがたくさん。そういう巡り合わせの時期なんだなぁ。元気な子供たちや若いご夫婦の様子を見ていると、子どもは宝ということがつくづく実感される。
運動会のあとは懇親会。


日没の頃に自転車で田回りをしていたら、東の空から赤い満月が昇ってきた。スバラシイ。思わず写真を撮ったが、iPhoneの広角レンズでは小さな点にしか写らない。ふっと振返ったら、大きな倉庫が田んぼに映っていた。


23日(月)
朝から田回りをして、あれこれ田植えの準備。
今日は「秋の詩」の田植え。無農薬有機栽培の「秋の詩」も今日田植えしました。なんとか無事に完了。



しかし、なんだな。直播き(湛水直播というやり方です)も、省力化は認めるけど、ちゃんと芽立ちしてくるのか、ヒヤヒヤドキドキで精神的によくない(笑)。農協のO君も心配してくれている模様。慣れれば大丈夫なのか?うちのお隣の農家は、今年は直播きに取り組んで10年ほどとおっしゃってましたが、今年は田植え機を購入されたのですが、田植え機の移植部が、直播きの播種機に取り換えられるようになっていて、田植えでも活躍していますが、一気に大々的に直播きでも大活躍しています。うーむ。しかも取り組み10年ですから、慣れておられるんでしょうな、きれいに芽立ちてきているんです。さて、うちの直播きの田んぼはどうなんだ?!


無農薬はもちろん無施肥、不耕起の自然栽培の空豆。ま、なかなかうまくいかないのですが(笑)。収穫してみました。えーっとわずかな収穫なんです。芽が出てきたのですが、花の咲くころに、どんどん地面すれすれあたりの茎が黒くなって、倒れてしまったんですよね。でも送れる分もと収穫したのですが、台所のテーブルに置いておいたら、奥さんが全部を塩茹でにしてくれました。すみません、送る分がなくなってしまったようです。ところが、このわずかな空豆が、ぐふふふ。めっちゃうまい。ビールには最高です(笑)。


そうそううちの裏の川の近くでアリの巣を見つける。しかもコンクリートの割れ目に出入り口をこしらえている。うーむ。ファーブル先生になったような気分で、アリの巣を観察してみる。ああ、小さいときは、よくアリの巣を観察したし、アリの行列も眺めたし、もっとも観察したり眺めるだけでなく、水をかけたり、足でドンドンとしたり、行列の真ん中に石を置いてみたり、息をフーッっと吹きかけてアリを吹き飛ばしたり、どこかで見つけてきたミミズやカブトムシを置いてみたり。なんだかいろんなひどいことをした記憶が蘇ってきているのだが、ま、今回はじっと観察。どうやら穴を掘っている最中らしく、中から砂粒を出してきていますな。なるほど。アリが砂粒一粒を運んでくるのにも驚くし感動もしてもいいが、そうやって一粒一粒運び出して、立派な巣を地下に作ってしまうのに、驚くというか感動してしまいますな。この巣の中はどうなっているんだろう。どれくらいまで掘り進んだのかな?ふっと田植え時のお昼に見つけたのでした。
昔はアリの行列なんて、そこらじゅうで観られたのに、そういえば久しく観てない気がする。