現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畦畔の草刈りと『ロッキー』と『Doctor-X 外科医・大門未知子』と「平和への誓い」


6日(金) 広島原爆の日
 事務仕事をすこし。それから知り合いの若い奥さんが二人連れだって、お米を買いにきてくださったが、申し訳ないことに、無農薬の有機栽培米は完売なので、それならと慣行栽培のお米を買ってもらう。なかなか、このあたりが難しいところ。


 ジョン・G・アヴィルドセン監督『ロッキー』(1976)を観る。もう何度か観ているのだが、今回は久しぶりでした。シリーズ化されていますが、最初のやつですね。試合のシーンは思いのほか少ないというか短いんですよね。だから「エイドリアン!」と叫ぶ最後のシーンが印象に残るんだけれど。あれこれ人情映画でもありますが、なんといってもビル・コンティの音楽にやられますね(笑)。学生時代の友達は朝早いバイトで起きるのに、目覚まし時計ではなくて、ラジカセにタイマーをセットしてこの「ロッキーのテーマ」を鳴らすようにしていたのを覚えている。ひょっとすると今でも効果があるかもしれないと思うが、最近は目覚ましもなにも必要なく、けっこう朝早く目が覚めるようになってきている(笑)。


7日(土) 立秋
 今日に延期になっていた水稲の共同防除の補助役員の出役だったが、天気が悪くなるかも、ということで、一昨日から今日の分を詰めて防除できたようなので、出役はなし。ありがたい。
 朝はビビ号の散歩。で、田回りをして畦畔の草刈り。風はすこしあったが、大汗をかく。朝食なのか昼食なのかわからない食事をして、昼寝と事務仕事。



8日(日) 山の日
 朝、ビビ号の散歩。それから田回りと畦畔の草刈り。遅い朝食。
 午前中に奥さんの実家のお寺さんで初盆の法要があったのだが、奥さんは仕事でお参りできなかったので、午後、二人でお寺にお参りに行く。禅宗のお寺さんなので、お経はもちろんだがお寺の作りもすこし違うので、いささか勝手が違うが、屋根は高いし、戸を開けてあるとちょうど北風が通ってありがたい。とはいえ暑いことは間違いないのだが。
 五月下旬に田植えした無農薬有機栽培の「コシヒカリ」も出穂してきました。



9日(月) 長崎原爆の日
 朝、田回り。台風9号が近づいてきて、温帯低気圧に変わって日本海を通過していきました。でも、午後はけっこうな風が吹く。なんだか軒下でタマネギを干してある竿が外れたり、洗濯機の蓋が飛んでいったりする。やれやれ。



10日(火)
 朝、ショボショボ雨。もう風はない。あちこち田回り。田んぼの方は、水稲、大豆ともなんとか大丈夫だったみたい。その後晴れてくる。


 先日来、『Doctor-X 外科医・大門未知子』を一番最初のシリーズからちょこちょこと観ている。一本がだいたい45分で、CMもないので実に観やすい。今、第4シリーズの途中まで観てきている(笑)。

 「2012年。白い巨塔は音を立てて崩れ落ちようとしている。大学病院の医局は弱体化し、医者のヒエラルキーは崩壊。命のやり取りをする医療もついに弱肉強食の時代に突入した。かつて花形だった外科医は過酷な労働条件から成り手が激減、ジリ貧の医局を去る医者も少なくない。危機的な医療現場の穴埋めに全く新しいタイプの医者たちが登場した。医者の勤務体系には勤務医と開業医の2種類がある。かつて殆どの勤務医が大学病院の医局の人事権に支配されていたが、大学病院の医局に属さないフリーランス、すなわち一匹狼のドクターが現れたのである。例えばこの女、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ。外科医・大門未知子。またの名をドクターX。」


「これは一匹狼の女医の話である。2014年。白い巨塔の崩壊はとどまることを知らず、命のやり取りをする医療は、本来あるべき姿を完全に見失っていた。しかし、そんな状況にもかかわらず、国は成長戦略の一環として日本の先進医療を積極的に輸出する戦略を打ち出し、医学界はさらなら弱肉強食の時代に突入した。そんな中どこの大学の医局にも属さないフリーランス、すなわち一匹狼のドクターが現れた。例えば、この女、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけが彼女の武器だ。外科医・大門未知子。またの名をドクターX。」


 おもしろいねぇ、このナレーション。医療を扱っているけれど、基本はコメディ。次々と新しい現場や上司や同僚が現れてだんだんスケールが大きくなっていく展開は、どこか『仁義なき戦い』シリーズと同じような気がしました(笑)。
米倉涼子はもちろんスバラシイけれど、岸部一徳もなんともスバラシイですね。岸部一徳の怪演に米倉涼子が演技でなく本気で笑ってしまっているところが、何度も映ってますね(笑)。しかし米倉涼子はあまりにもこの大門未知子のイメージが強くなってしまって、ちょっとかわいそうかも。メス、メッツェン、クーパー、モノポーラー、4番ナイロン、6番ナイロン・・・、手術の道具の名前もあらためてあれこれ覚える。


 大門未知子の決めゼリフは「私、失敗しないので。」と「いたしません。」だけれど、原爆の日の記念式典で、原稿を読み飛ばしたり、1分だけれど遅刻したり、総理大臣もお疲れが見えます。92歳の岡信子さんの「平和への誓い」。当時、看護学生だった時の体験。大門未知子の影響かもしれないけれど、新聞に載った全文を読みました。オリンピックは「平和の祭典」ですけれど、平和ってどういうことだろう、と思うとき、平和とは対極にある戦時のさまざまな個人の体験を知ることはとても意味のあることだと思います。そういう体験を語ってくださる方の年齢もどんどん上がってきていますね。