現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の播種の後始末と畦畔の草刈りと米軍の美人外科医とのメッセージ交換と次男のゲーム

 午前中は大豆の播種をしたシーダーをトラクタから外して掃除。それから作業所の中の整理。午後は畦畔の草刈り。蒸し暑く、ちょっと動くと大汗をかく。落書は色鉛筆での彩色を含めて7分で描き終えました。
 大豆の圃場を観ると、芽が揃って出てスジになって見えてきてますね。ありがたいです。

 そう言えば、おもしろいことがあったけれど、今日は長くなったのでまた書きます、と書いてそのままにしてあることを思い出した。あったんです。おもしろいこと。いえ、あなたはおもしろくないかもしれませんが。

 一カ月ほど前にUS armyの美人ドクターからFacebookの友達申請がきた。私の場合、たいていは知らない人からの友達申請は現在は無視しています。でも顔写真を見ると金髪の美人さんだし、アメリカ陸軍の軍医さんというのにも何かが引っかかったのか、友達申請を受け入れてお友達になりました。ええ、このあたりがどうも我ながら脇が甘いところですな(笑)。でも半月ほど何の連絡もなく私もそのままにしておきました。
 ところが急に「おはようございます。アメリカ陸軍の軍医です。ロンドン生まれですが、米国のフロリダ州のKey Westで暮らしています。あなたの国籍は?」というメッセージが届きました。ええ、もちろん英語で書いてあります。でもまあ英語の苦手な私でも、この程度の英語ならって、普通の中学2年生くらいの英語力があればたぶん読める英語でした。急になんなんだ?と思いましたが、写真をみると見覚えのある金髪美人。うーむ。と一回唸ってみて、落ち着いてから「あたしゃ、日本人ですぜ。百姓で、水稲と大麦と大豆を育ててます。滋賀県長浜市です。」と英語でメッセージを返信する。ええ、私もこの程度の普通の中学2年生くらいの英語力は今でもあるんですな(笑)。ほんまかいな?と普段のこのブログをお読みの貴兄は思っていらっしゃるかもしれませんが、なんとか通じたようです(笑)。
 それから一週間ほど、日に三つ四つ、五つ六つと英語でメッセージをやりとりをする日々が続きました。「How are you doing?」と朝、目が覚めるとメッセージが届いているんですな。まあ、最初は自己紹介ですわな。どうもね、彼女は趣味はアウトドアを楽しむこと、山歩き、外科医なので手術の手順書を読むこと、映画やテレビを観ることが好きだ、ということでした。40歳で、3年前に事故で夫を亡くして独身。14歳(17歳だったかも。写真を見せてもらいました。)の娘がいること。自分はここ2年ほどシリアに来ていて、毎日厳しい状況にあること。それから今は娘と離れて暮らしているので、とてもロンリーな暮らしが続いている。で、軍医の仕事をやめて、日本で不動産投資をして暮らしていきたい、そして日本で夫を探して結婚して、娘と一緒に暮らしたい。などなどを英語でやり取りして理解する。シリアに駐留している米軍の様子も何枚かの写真付きで送られてきたが、このあたりから文章が長くなってきて、単語も難しくなってきて、辞書を引く回数も増えてきた。それで「あたしゃ、英語が得意ではないので、あなたのメッセージを充分には理解していないかもしれないし、私の英語もあなたに通じているのか、自信がない。」と英語で送ったら、「あなたの英語はとても上手でよくわかる。ちょっとクラシカルな英語だけれど、わかりやすい。」と返事が来る。でも次からは日本語でメッセージが送られてきた。これがちょっとおかしな日本語で、うん?、と思うところもあって、あ、Google翻訳とか、ネットの翻訳機能を使っているのか、と気がつく。僕はもちろんGoogle翻訳のことは知っていたけれど、まあ単語を調べればなんとか訳すことができたし、Google翻訳を使うことが、アメリカ陸軍の独身の美人軍医さんと日本の農家がメッセージをやり取りするというロマンチックさに、なんとなく不誠実な気がしていて、使わずにいたのですが、このあたりから私もGoogle翻訳を利用することにしたのでした。うーむ。Google翻訳、スバラシイような、情けないような(笑)。
 このあたりから彼女の日本語も、それから英語も両方とも難しくなってきたのは確かなんですが、ある朝、早朝ですが、今日の予定なんかを書き込んだら、「今日はあなたに大切なお話があります。」ときました。要するに彼女の言い分は「これまでのシリアでの活動はボランティア的なものだったのですが、シリア政府から私にお金が出ることになりました。150万ドル。それを秘密のボックスに入れました。その暗号は私しか知りません。で、それを日本で受け取る手助けをしてほしいのです。手助けしてもらえば20%を支払います。」ということでした。あーた、150万ドルですよ。1ドルは今、110円前後で動いていますが、100円で計算すると1億5000万円ですよ。その20%というと30万ドル。3000万円ですよ。もちろん金額の大きさにもびっくりするわけですが、なにがどういうわけでシリア政府から150万ドルもらえることになったのか、なぜ秘密のボックスにそれを入れなければならないのか、そもそも秘密のボックスとは何なのか、どうしてその受け取りにあたしが必要なのか、日本で暮らしたい気持ちはわかったけれど、なぜ医者でなくて不動産投資で暮らしたいのか、よくわからなかったのです。僕は「30万ドル!?」「そんな仕事は手に余る。」「僕は百姓ですよ。」「役割というか何をどうすればいいのか、わからない。」「法律を犯すことにはならないの?」などと断ったのだが、「あなたは誠実で優しい人です。」「私は今のハードな現場から、日本で娘と平和に暮らしたいと思っている。」「あなたは一文も払う必要はない。もちろん犯罪とも関係ない。」「30万ドル受け取るだけです。」「助けてほしい。」と次々とメッセージは届いたのだが、これはやはりマズイことになりそうなので「悪いな、他をあたってくれよ。」と昔の宇崎竜童の口調で送ると、「O.K.」「Good bye」とメッセージが届いて、それで終わりになった。それが朝で、夕方にメッセージを見たら、彼女のメッセージや写真は消去されていた。さらに現在は「この投稿は不適切またはスパムとして指定されたため利用できません。」と表示されている。
 と、いうような話です。ええ、アメリカ陸軍の軍医(外科医)の40歳の独身の金髪美人さんとの空しくも楽しい一週間ほどの時間を過ごしました。
 もし、あの仕事を引き受けていたらどうなっていたのかな。今ごろ3000万円を濡れてで粟で手に入れて、美人の外科医さんと食事をしておいしいワインで祝杯をあげていたかもしれないし(笑)、150万ドルをどこかで受け取った瞬間に、国際スパイ組織に羽交い締めにされて黒いベンツに押し込まれて、拷問を受けて何かを吐かされていたかもしれないし。若いFBIのお兄さんに肩を叩かれてバッジを見せられて「ちょっと話を聞かせてもらおうか」と言われたりしていたかも。それならそれでおもしろそうだけれど。
 夢の話ではないところがミソですな(笑)。

 あと、もう一つ。
 次男はコンピュータソフトの会社に勤めたのだが、去年は一年間、あれこれ研修やら会社のコンピュータの保守作業をやっていたようですが、今年になってから「今はまだ詳しいことは言えないけどアプリのゲームソフトの開発チームの端っこに入れてもらった。」と言っていたのだが、先月、完成してリリースされた、ということでした。「ゴジラバトルライン」。僕はゲームはしないので、ダウンロードだけはしてみましたけど。お好きな方はどうぞ。ってこのブログを読んでくださっている方はあまりゲームには興味をもっておられないかも。「どこを担当したん?」「いろいろさせてもらったけど、バトルシーンが中心。」ということでしたが、まあ、ほとんどバトルシーンのようなゲームらしいので、その中のほんの一部ということだと思うけど。僕にはおもしろいゲームなのかどうかはわかりません。ゲーム好きの長女のお婿さんは楽しんでいるらしいけど(笑)。