朝から精米など。昼過ぎまでかかる。
夕方、いつものように田回りに出たら、先日播種した大麦がなんとなくはっきり出芽がわかるようになっていた。芽が出てきたのはうれしい。けっこう時間がかかったような気がするが、ま、こんな感じなのかもしれない。ま、土が乾いていたからなぁ。でもこのままどんどん伸びてきてほしい。
明日は442年ぶりの天体ショー「皆既月食+天王星食」ということですな。今日は立冬です。暦の上では冬になりました。うーむ。で、旧暦では神無月14日。月齢は13.14だそうです。ちょっとスマホのカメラを向けてみました。
先日、『万年筆ペン先のつけペン hocoro(ホコロ)』 を買ってみた。でその筆文字仕様がすごくいい、という様なことをこのブログで書きました。いや、すごくいいんです、ほんとに、これが。それでこのところこの「万年筆ペン先のつけペン(筆文字)」ばかりを使ってました。インクはパイロットの色彩雫シリーズの「朝顔」。青インクです。
で、ふと気がついたんです。「万年筆ペン先のつけペン」ということは、このペン先を使った万年筆があるということだわな、と。ええ、いいところに気がつきましたね(笑)。この(筆文字)のペン先は40度の角度で曲がっているんですね。セーラー万年筆は、このタイプのペン先を「ふでDEまんねん」という万年筆にしています。ええ、6年前に私はこの「ふでDEまんねん」のプロフィットのやつを買ってもっているんですが、ペン先はM(中字)だし、曲がった角度が55度なんですよね。何度もこの万年筆で書いていますが、けっこう太く書けます。それもあるし書き味も線もちょっと違うんですよね。「万年筆ペン先のつけペン(筆文字)」はペン先の曲りの角度が40度ですし、ペン先はF(細字)なんです。それで探してみましたら「ふでDEまんねん」の40度の角度のも見つけたので、さっそくクリック。しかし、届いてみたらペン先は40度の曲りですが、M(中字)なんですね。さっそく使ってみましたが、当然、書き味も変ってきますが・・・。あれ、これはこれでいい感じ!となってきました。安くて鉄に金メッキしたペン先ですが、筆風に細長いスタイルですこし中ほどを持つと必然的にペンが寝ますが、寝かせて書くと悪くないんです。付いてきた黒インクのカートリッジを使いましたが、黒の他にもいろんな青で書いてみたいきになりました。税込みで1650円。まあ、モンブラン149の重厚さとか滑らかさとか高級感などと比べると、そりゃ、いいたいことは出てきますが、この値段ですからね、コスパは最高ですし、日本語の文字を書くということでは、モンブランには、この線の流動感、トメ、ハネの感じは出せませんからね。お値打ちです。セーラーにはもう一つ筆文字タイプのペン先に「長刀」というのがあるのですが、これはあーた、高級感あります。滑らかです。スバラシイです。でもそこそこのお値段します。
『書経』の旅獒(りょごう)に「人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)い、物を玩べば志を喪う」とあるそうです。【玩物喪志(がんぶつそうし)】とは『漢辞海』によると「好みの事物をもてあそぶことに心を奪われて、本来の理想を失う」ことだそうです。ペン先や万年筆、文房具に心を奪われて、本来の美しい字が書けるようになりたい、という理想、志を失ってはいけないので、美しいモノ、心地よいモノに心奪われがちな私はいつも【玩物喪志】という言葉を忘れないようにしているのです。ええ、おかげでなかなか字の方は上達しません。ええ、今では上達しない言い訳にも使っています(笑)。もっとも中国の文人も「文房四宝」といって、筆、墨、紙、硯にこだわりを持っていた人もたくさんいたようですから、ま、いいんですが。達筆の弘法大師も「弘法筆を選ばず」とは言われていますが、実際のところはどうだったか、悪い筆でもそれなりには上手に書かれたでしょうけれど、その達筆の実力を存分に発揮するには、やはりいい筆が必要だったのではないかと思われます。
うだうだ言い訳じみたことは言わずに、真面目に精進なされ。というご忠告はありがたいのですが、うだうだ言い訳じみたことは言わずにはいられない、という心持ちというのもあるんですな。というわけで弘法大師への道のりは遠いぜ。あ、いや小野道風でもいいんだが・・・。