現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

親戚の集まりと囲碁観戦と大豆の中打ちと『敗走記』


18日(金)
 朝、早起きして書類を作って農協へ提出。
 今日は父の兄弟姉妹が集合するので米原駅やら虎姫駅に迎えに行ったり、お墓参りにいったり。「倶会(くえ)」という言葉をつい最近覚えたばかりです。
 伯母の95歳からはじまって、93歳、91歳、89歳となかなかのじいさんとかばあさんとその子どもが付添でやってきて、賑やかに11人で会食。叔父さんは近くの須賀谷温泉に泊まってもらうので、私も一緒に温泉につかって遅くまでおしゃべりしお泊まり。叔父さんは17歳から東京で大工をしてきたので、あれこれ修行時代からの話を聞かせてもらう。腕のいい大工の叔父さんは普通の住宅はもちろんですが、茶室だの別荘だの凝った建物をずいぶんとやらせてもらってきたのだということ。皇居にも入っている畳職人と一緒に仕事したら、「大工さん、申し訳ないけど、この幅木(はばき)ちょっとだけ鉋で削ってもらえないか、なんて言うのよ。昔はね、日本間は箒で掃除したから幅木なんて使わなかったんだけど、今は掃除機だから幅木を入れるんだよね。しょうがないからね、こっちは鉋ですーっと一回削ったの。薄いんだよ。0.1mmもないんだよ。そしたら、それで結構です、なんて言いやがって、畳を入れやがんの。」「あははははは。畳なんですから、そんなのちょっと押せば入りますよね。」「そうなんだよ、だけど削らせやがんの。あははははは。」なんて、いかにもな話でした。今はボランティアで木工の腕を披露しているのだとか。「こちとらなんでも作っちゃうんだから。あはははは。」
 記念写真は撮りましたが、須賀谷温泉宿のご馳走、料理の写真を撮るのをすっかり忘れる。

19日(土)
 温泉の朝湯を楽しんで朝食。湯豆腐の豆腐が手作り風で、おいしい豆腐でした。
 お昼に奥さんが叔父さんを駅まで送っていってくれる。
 午後は昼寝と同級生の大工さんとあれこれ話。うーむ。困った。弱ったぜ。



20日(日)
 早起きして慣行栽培の畦畔に除草剤を散布。風がなくて仕事はうまくいったけれど、大汗をかく。帰ってきてシャワーを浴びて寝ころんでいたら、久し振りにまたこむら返りに。芍薬甘草湯を飲んで、10分でこむら返りを収める。

 NHK杯囲碁対局 林漢傑八段VS大西竜平七段、おもしろい一局でした。解説はマイケル レドモンド九段。私は大西竜平七段のファンでもあるので、応援していましたが、「竜平ワールド」がいきなり全開の感じで楽しかったです。

 夕方から最後に残しておいたなかなか芽の出てこない大豆の中打ちに出る。今ごろ最初の中打ちをやっているようでは先が思いやられるが、まあ、やらねばならない。雷がずいぶん鳴ったけれど、雨は降らず。東の空に虹が出ていたので、すぐ近くまでは夕立が来ていたんでしょうけれど。
 明日は慣行大豆の中耕・土寄せをする予定。

 水木しげる『敗走記』(講談社文庫)を昼寝覚めに読了。本はたくさん積んであって、どれもこれも読みかけ。最後まで読み切ることができなくなっているが、これは一気に読み切ることができました。なんかうれしい。
 『ゲゲゲの女房』の朝ドラが放送されたのは2010年3月からなのか。なるほど。なんとなく何度か観て、「げげげの鬼太郎」の水木しげるに対する印象が変わったのを覚えています。

21日(月)
 ああ、また新しい週がはじまる。もう八月も後半。稲刈りの準備も始めなくてはいけない。
 とりあえず、今日は朝から慣行大豆の土寄せをします。まだ外は真っ暗です。









 「夜の秋」は夏の季語。酷暑の季節にも夜だけ感じる秋の気配ということらしいです。夜中の二時過ぎに起きて窓をあけて虫の音を聞きつつ静かにブログを書いております。