現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

この一週間のあれこれ、暑い。

久し振りの更新。

21日(金)
 朝のうち慣行栽培の畦畔に除草剤をやる。
 午後は湛水直播の役員会。その後、有機大豆の中打ち(中耕)に出る。作業が遅れて条間が草だらけだが、土が乾いていたので、思いのほか土がよく飛んでありがたい。ただ最初トラクタに中耕カルチの機械を付けたのに、ロックをし忘れて、作業をしだしたら、中耕カルチの機械が外れてしまって、また取り付けるのに難儀してしまった。やれやれ。私の凡ミス。長男は畦畔の草刈りに出てくれる。

22日(土)
 早起きして(って私はいつも早起きなんですけど)、大豆の播種の準備。ええ、要するに除草剤用の水の準備です。で、日の出してから播種作業開始。順調に作業が進み、10時には慣行の大豆の播種は終了。その後は大豆の品種を代えて有機大豆として播種。それも15aほどなので、12時に終了。
 私一人ならすぐに昼食休憩してしまいそうですが、長男はすぐにシーダー等機械の掃除、洗浄をして格納してしまいたいようなので、私もそれに付き合う。ええ、私も若い頃はすぐにそうしていたのですが、どうも最近は体力の関係か、先に休みたがります(笑)。まそれも14時前に終了。ありがたいです。

 昼食をとって昼寝。夕方から昨日の続きで大豆の中打ち作業。日没後19時30分まで。途中で中耕カルチの機械の左側の仕事の仕上がりもう一つだな、と思っていたのだけれど、終わって確認してみたらカルチの爪が二本折れていた。やれやれ。このカルチの爪。けっこう折れるんですよね。このカルチを使ってもう4年ほどになるはずだが、毎年、けっこうな数折れています。すり減って細くなるのならわかりますが、ポキッと折れるんですから、製品の品質を疑います。ええ、日本製ですけどね。


↑畑のトマトとキュウリを冷やしていただく。

23日(日)
 早起きして畦畔の草刈り二枚。
 で8時からニゴロブナ放流イベントの準備。イベントは10時から。去年よりたくさんの子どもたちや人に集まってもらってうれしい。ニゴロブナは3mmほどの稚魚が3cmほどになっている。いやはや。すごいなぁ。集まった子どもたちは網でフナをすくったり、サワガニやカワエビなんかも捕まえながら喜んでくれてありがたいことでした。




 「鮒じゃ、鮒じゃ、鮒侍じゃ!」と浅野内匠頭を殿中でバカにしたのは吉良上野介。真夏ではあるが『忠臣蔵』をフッと思い出してしまう私。もちろん殿中で刀を抜いてしまったのは浅野内匠頭の浅慮だということになっていますが、もちろん浅慮だとは思いますが、こんなのは「いじめ」そのものでもありましょうからね、我慢ならなかったのかもしれません。ま、でも浅慮なのかな?


 午後は有機大豆の中耕に出る。

 中途半端な時間だが17:30から焼き肉屋さんで午前中のニゴロブナ放流イベントの打ち上げ。こんなのなんとも久し振り。

24日(月)
 朝、昨日の焼き肉で飲み過ぎてツライ。
 午前中は慣行の畦畔に除草剤を散布したり、田回りしてあちこち水を入れたり。
 午後は畦畔の草刈り。

25日(火)
 朝からお米の精米と発送準備など。
 お昼前に隣村から「おまんとこの田んぼ土が真っ白になって稲の葉が縒れてるでぇ!」と電話がかかってくる。あら?とすぐに田んぼを観に行って、水を入れる。でもなかなか水が田んぼに入っていかないので苦労する。やれやれ。
 午後、お米の発送。
 それから畦畔の草刈り、で田回り。



26日(水)
 朝一番にスタンドで軽トラにガソリンを入れる。レギュラーガソリン169円!?どういうこと?
 で、あちこち田回りして、水を入れたり、止めたり。でもこれでこの三、四日の田んぼの土が真っ白になってしまうあれこれはいちおう解消したはず。
 で、畦畔の草刈り。
 お昼前に戻ってきて、シャワーを浴びて涼んでいたら、全身のあちこちの筋肉の痙攣。こむら返り?足の甲からふくらはぎ、ふとももの裏側、脇腹、手の甲から上腕と次々に痙攣する。だんだん心臓に近づいてきて、心臓の筋肉までこむら返りになったら、どうなるんだ?と不安になったりする。いや、はげしく痛い。どうしようもなく痛い。昔、『もだえ苦しむ活字中毒者の味噌蔵』という本があったが、もだえ苦しみ、あえぎ苦しみました。こういうの熱中症なんでしょうなぁ。


 テレビでジェームズ・マンゴールド監督『フォードvsフェラーリ』(2019)を観る。マット・デイモンクリスチャン・ベールの主演。1966年のル・マン24時間レースの映画。楽しめました。なるほど。

 夕方からまた畦畔の草刈り出るが、無理はできない。

27日(木)
 早起きして大豆の中耕をしているロータリーカルチを逆転仕様に変更する。あれこれ触っているうちにボルトやネジが、たぶん振動で、外れてしまっているのに気がつく。さらに爪がやはり一本折れていた。
 でも今日はこのままで作業するしかない。
 で7時から有機大豆の土寄せ。やってみたら土がからからに乾いているので、思いのほかうまく土寄せができる。ありがたい。一枚土寄せして、二枚目は長男と交代。で僕はあちこち田回り。
 昼は休憩して、夕方農協に書類を提出。それから日没まで畦畔の草刈り。


↑雑草の中に播いた大豆の芽が出てきました。きれいに揃って出てくるとうれしい。

28日(金)
 早朝から畦畔の草刈り。5時半から10時まで。
 ちょうど帰ってきたら農協のUさんがやってきて、まだ書類がでていません、と督促を受ける。もう2ヶ月も遅れている。あわてて書いて農協へ提出。

 昼に昼寝から冷めたらテレビで原田眞人監督『クライマーズ・ハイ』(2008)をやっていたので、途中から一時間ほど観る。DVDを持っているので、二度ほど観ている。主演は堤真一です。まだお笑いキャラの入っていない時代の堤真一。テレビドラマの佐藤浩市主演のも良かったですけどね。もちろん横山秀夫の原作の方が三倍ぐらいいいです。これは読みました。いろいろあれこれ盛り込みすぎというくらい盛り込んでありますが、今の小説、読み物としては、これくらい盛り込まないといけないのでしょうな。

 夕方からまた畦畔の草刈りに出ます。

 ↓自称現代田んぼ生活の男、暑さに耐えかねて自撮りす。もっと苦味を走らせたかったぜ。