現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

風が強くて寒い一日と『ウォール・ストリート』と『オーガニック植木屋の庭づくり』と七転び八起き


15日(月)
 精米など。
 午後から風が強くなって、風に雪が交じるようになりました。寒い一日。

 外貨の購入って、何年か前なら近所の銀行でも出来たみたいなので電話すると「申し訳ありません。うちでは3年前に外貨の両替はやめてしまったんです。この近くでもやっておられるところはないと思いますが・・・。他行だと宅配サービスがございますよ。」と云うことでした。外貨の宅配サービス!?宅配サービスの方が空港や銀行での両替よりいろいろお得らしい。宅配かぁ。やれやれ。いろいろよくわからん世の中になってきた。
 あ、国際ロマンス詐欺に引っかかっているわけではないので、ご心配には及びません。

 そういえば。
 数日前にオリバーストーン監督『ウォール・ストリート』(2010)を観る。先日観た1987年の『ウォール街』の続編ということです。楽しめました。シャイア・ラブーフがいい演技でした。それにしても、私は経済とか金融とか証券とか株の売買とか、まったく知らないのですが、あの世界には悪い奴らがたくさんいるんですねぇ(笑)。いや、どこにでもいるか、悪い奴は。
 キャリー・マリガンはショートカットで、シャーリー・マクレーンに似てました。と言っても『アパートの鍵貸します』(1960)のシャーリー・マクレーンですけど(笑)。ああ、私も古い映画を知っているようなぁ(笑)。最初、娘か孫かと思ったくらい。目尻、口元、えくぼ、がとてもよく似ているように思いました。
 Wikiで検索したら、『プライドと偏見』『わたしを離さないで』『華麗なるギャツビー』(2013年のデカプリオのやつ。)にも出てたんだ。そうだったのか。

 年賀状に「お正月はオーガニックな植木屋さんの庭作りの本を読みました」と書いたら、お客様からお米のご注文時に「誰の本なのか、書名を教えてほしい。」と書いてありました。このブログも普段は、空き瓶に手紙を入れて海に流すような心持ちでもありますので、こうやって何かしらの反応が帰ってくると、本当にうれしいものです。ありがたいです。
 さて。
 書名は『暮らしが広がるガーデンデザイン オーガニック植木屋の庭づくり』(築地書館)です。著者はひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治さんです。2023年の11月8日に出たばかりの本ですね。
 お正月はこの本を寝転がって読んでいました。読んだり飲んだりウトウトしたり。で、すごくおもしろくて続けて2回読みました。2回目は飛ばし飛ばしですけどね。しかし、読んで半月もするとすでに忘れているものですね(笑)。
 この本、巻末の参考文献が充実しています。街の植木屋さんの書いた本とは思えない、と云うと失礼ですが、そう思いました。あまり具体的な庭づくりが書いてあるわけではなくて、アイデアが書いてあります。オーガニックな庭の哲学が書いてあるように思います。なのに読みやすいし、わかりやすい。ひきちガーデンサービスさんの最新刊ということで、他にも数冊出しておられますね。最初の一冊『オーガニック・ガーデン・ブック』が出てから20年以上たっているそうです。例の参考文献をみたらすでに8冊の書名があがっていますね。たぶん僕が知らなかっただけでオーガニックガーデン界では重鎮ですね、これは。
 とはいえ、今すぐ、僕も庭づくりをしたいと思っているわけではなくて、たまたま読んでみたというだけなんですが。でもね、考えてみたら、うちには父の作った(庭師さんにつくってもらった)庭、前栽があるのですが、ま、無農薬ですね、うちの畑が無農薬なのと同じように、このあたりの庭はたぶんほとんど無農薬な庭だと思います。で、この本も無農薬な庭の話ではなくて、いろいろ有機的なつながりのある庭なんですよね、多様な生命と環境がつながっている庭。土や植物、そこに集まってくる生き物、自然エネルギーを利用し、循環する、サステナブルな庭。などと単語を出してくると笑えるけど。

  “私たちに庭づくりを依頼してくる人たちは、どちらかというと、ガーデニングが趣味というよりは、庭はあるけれども、そこまで土いじりをしたいわけではなく、せっかくある庭を見苦しくなく、あるいはもうひとつのリビングのような感じで使いたいという人がほとんどだ、また、自然の恵みを循環させていきたいという方も多い。
オーガニックで使いやすい庭は、誰に対しても優しく楽しく、災害のときには心強い空間となる。
今後、いろんなものがロボット化され、便利になればなるほど、人々はより緑を求めるのではないだろうか。”  
と「あとがき」にあります。

 大相撲の初場所がはじまっていますね。
 応援している遠藤は1勝1敗。初の三役小結宇良は0勝2敗。結びの取り組みを観てましたが横綱照ノ富士と前頭筆頭に落ちた若元春の一番。いい相撲でしたね、力が入りました。怪我や手術で幕下筆頭の若隆景も初日は白星でした。

 未明というか、早朝にラジオを聞きながらコーヒーを淹れていたら、インタビューされていたどなたかが「人生は七転び八起きですから。」とおっしゃって、はにかむように笑われている声が不意に耳に飛び込んできたら、胸から鼻の奥から目頭がジーンとなってしまった。僕は野球や相撲やラグビー(あとカーリングも観るだけだけど)が好きなのだが、スポーツも怪我が付き物ですからね。大怪我をしても、あるいは大きな失敗をしても、リハビリしたり、やり直したり、また頑張りだした選手やお相撲さんは応援したくなる。「私、失敗しないので。」という方もおられますが、なかなか、あーた、だいたい人生は失敗の連続だからなぁ(笑)。水前寺清子さんの「365歩のマーチ」とか、♪ワン、ツー、ワン、ツー、ワンツーパンチ!とか、そんなに元気に明るく言われてもなぁ、と若いときは思ってきたけれど、カラ元気も大事だし、「泣くがイヤさに笑い候」というのもあるし、「人生は七転び八起きですから。」とちょっとはにかみつつ話してくださる人もおられるし、そんな言葉に励まされて頑張っていこうと思ったことでした。人生は殴られたあとのワンツーパンチ!でもあるぜ(笑)。

16日(火)
 相変わらず、風が強くて寒い。今朝もうっすら積雪の模様。まだ暗くてよくわからない。能登もも冷えているはず。わしも頑張るぜ。