25日(水)
先日の雨のあと、秋雨前線が南下して北西の風が入るようになって、空気が入れ替わり、秋らしくなりました。
相変わらず、籾摺りと稲刈りの日々です。
新米泥棒のニュースをテレビでやっていましたよ、お気をつけください。とお客様からメールをいただき、恐縮する。
夕方、田んぼから帰るときに、大豆の圃場によって、稲刈りの間にずいぶん草だらけになってしまった圃場の中から、二本刈って持って帰り、莢をちぎり、両端をハサミで処理して、すぐに塩茹でにして、アツアツホクホクの枝豆を冷たいビールでいただくという毎日。いっしょに大豆を播いて、世話をしてきている長男にも枝豆をすすめるが「わしゃ、いらん。」とビールを飲まないからか、どうも味わわないのが残念だが、まあ、まだ若いからな。
つい最近、幸福感というような英語表現をラジオで聴いたのだが、もう思い出せない。なんだっけな。
白石和彌監督『碁盤斬り』(2024)を観る。囲碁番組でも紹介されていたけれど、私は去年だったか予告編を観て、ああ、観なきゃ、と思いました。でも、評判はもう一つのようですが、うーむ、私はあれこれ楽しめました。
たぶんね、落語好きならすぐわかるんですが、原作が、あーた、落語の『柳田格之進』なんです。江戸落語の人情噺の名作なんですが、もともと落語ですし、いささかストーリーにも破綻とまでは言いませんが、ほんなアホな!と関西人ならツッコミを入れたくなるような噺です。ちょっと無理があるんですね。だからね、この映画の評価にはそのあたりがわかっている、わかっていない、が大きいんじゃないですかね。原作は落語の『柳田格之進』とは出てきませんが。脚本家はでもうまくやっていると思います。人情噺が原作ですから、後半、いささかクサイですが(笑)。
ちなみに柳田格之進は彦根藩ということになっています。ロケ地の彦根城のアングルも琵琶湖の場所もすぐにわかりました。琵琶湖の湖岸は、若い時に私も同じ場所で写真を撮った記憶があります。ええ、まだデジタルでないフィルムの時代で、カラーでなくコダックのトライ-Xの36枚撮りで撮影して自分で現像していたころ、1980年代の前半ですね。
囲碁が出てくる映画ですが、井山裕太王座がチラッと出てますね。井山ファンの私はすぐ気が付きましたが、普通は気が付かないですね。
主演は草彅剛。他に中川大志、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、清原果耶などなど。たぶんセリフ少なめの映画のような気がしましたが、草彅剛がわりと顔と目で演技してました(笑)。
で、落語の方は志ん朝と志の輔の音源しか聴いていません。両方ともスバラシイです。どっちかっていうと志の輔さんの方が好みかも。自分のパソコン内で検索したら、矢野顕子の「行け柳田」も出てきて、うれしくなってしまった(笑)。
26日(木)
ま、いろいろトラブルもあったけれど、臨機応変というか、臨機応変というとカッコよすぎるが出たとこ勝負ですわな。人生は出たとこ真剣勝負、とおっしゃった方がおられましたが、ま、そういうことで。いえ、私だって予定調和というか、シャンシャンと調子よく仕事が終われるようにあれこれ考え工夫もしているのだが、なかなか思っているようにはすすまないのが自然相手の農業という仕事で、あら?っと思っても、すぐに対応しなければなりませんわな。
今日も籾摺りと出荷を終えて、午後張り切って稲刈りに出たら・・・。用水路に水草が絡まっていて水を塞き止めていてあふれた水が私の田んぼに流れ込んでいました。やれやれ。コンバインが沈みかけて,私も長男もちょっとドキドキしました(笑)。もともと水の湧く田んぼだし、水路の形もややこしいし(それゆえ水草が絡まりやすい)、いつから水が入っていたのだろう。水路わきの草が伸びていて気が付きませんでした。いやはや。なんとか2/3ほどはコンバインで刈って、あとは後日としました。うーむ。
↑禅の言葉らしいです。
閑坐して松風を聴くぜ、と思うが、なかなかバタバタの日々で、そもそもの閑坐ができてないぜ。