現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

今年の残暑と貧乏旅行(?)のサイクリングのイングリッシュマンをよろしく。


↑グラフにしてみて驚く。今年の残暑は厳しかったのが一目瞭然!
日本人だけの問題とも言えませんが,
どう考えても人類はもうすこし気候変動というか、温暖化というか沸騰化に、敏感にならないといけないと思っています。

 今年は彼岸花も遅れましたが、キンモクセイも遅れましたね。このあたりでは今、あちこちでいい匂いが(笑)。

 久し振りのブログのアップなのに、農作業のことはいろいろあって書けないのだが、大麦の播種の準備で田んぼに溝を切りはじめました。

 そういえば。
 昨日、田んぼの帰り、いつものように隣村のコンビニにビールを買おうと寄ったら、外国の若者が一人、荷物を満載した自転車に寄り掛かるようにして、今買ったばかりなんだろうソーセージ入りのパンをかじっている。サイクリングですな。近ごろは珍しくなりました。コンビニはいる時に目が合ったので会釈したら、向こうもニッコリ笑ってくれた。中に入って、ビールとつまみを少し買って出てきて軽トラに乗ったら、また目が合った。ニッコリしている。それで軽トラを降りて話しかけてみた。
 「自転車旅行?どこまでいくの?」「はーい。こんばんは。北海道まで。」「日本語上手やね。」「少し勉強しました。広島から北海道へ行きます。」「ほんとに?それは大変やね。それは疲れるね(笑)。」「あははは。疲れます(笑)。」「広島の前はどこから?」「イングランド。」「ようこそ日本へ(笑)。」「ありがとうございます。」「イングランドなんやね。イングリッシュマン。僕の娘は○×△□の男と結婚したんだ。」「ほんとに?○×△□に暮しているの?」「イエス。」「いいところですよ、あそこは。男が強くてやさしい。僕と同じ(笑)。」自転車に鹿の角を2本挿しているので「それ、どうしたの?拾ったの?」「はい。昨日奈良で拾いました。カッコイイ。」「あはははは。カッコイイ。北海道まではまだまだ時間がかかるね。」「はい。ゆっくりいきます。」「日本海側をいくの?太平洋側をいくの?」「まだ決めてない。迷ってる。」「僕のオススメは日本海側。滋賀県福井県、石川県、富山県新潟県山形県秋田県青森県、北海道。いいところですよ。男がやさしい。女もやさしい。人情、風情。落日の海。」「はい。でも盛岡にはいってみたい。」「ほう。盛岡。岩手県。内陸です。たぶん秋田から岩手にいくんだろうけど、山を越えることになるよ。」「大丈夫です。」「うん。若いからね。良い旅を。」「ありがとうございます。」「がんばって。」と話ができた、と思う。カタコトノ日本語とカタコトノ英語で、すこぶるアヤシイ(笑)。最近あまり見ないが私はルー大柴状態でした(笑)。
 彼がどういうルートをとるかわかりませんが、滋賀より北の方々はよろしく(笑)。わりと細目で、もじゃもじゃの黒い髪の鼻の下に薄いヒゲをたくわえた若者です。イングリッシュマン。
 僕もテントを入れた大きなリュックサックを背負って東北を歩いたことがあるのでなんとなくわかるのですが、泊まるところに気を使うんです。テントを持っていても。40年前は駅や学校にお願いしたこともありますが、平地でテントを張るとなると山の際や海の際でした。人目にふれないところで。ですから。彼を泊めてやってもいいかな?という思いもよぎったのだが、ああ、いろいろぐるぐると思いがめぐったのでしたが、口には出せませんでした。若い時の旅の恩(あるいは縁)を思うと、「恩返し」についてはいろいろ思うのです。一度だけ「うちの家に泊まっていけ!」と言われて泊まらせてもらったことがありました。あつかましいことではありますが、これはこれでありがたいけど、ドキドキです。
 でも若い時の貧乏旅行の一人旅って、いろいろ忘れられない経験するんですよね。世間知らずなので(笑)。「東北ワイド周遊券」って今でもあるのかな?半月ほどの旅を二回やって東北を歩いて巡りました。って40年前です。