現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畦畔の草刈りと『ロングトレイル!』とスベア123のこと

f:id:tsujii_hiroaki:20200822173501j:plain
 朝飯前に田んぼにでて畦畔の草刈り。やはり朝の田んぼは気持ちいいのだが、今日も風があまり吹かなくて仕事をはじめると暑い暑い。大汗をかく。


 昨日は天気予報のオネエサンが今日が暑さのピークで、明日からはすこし雨のところが多くなって気温も下るでしょう、とニコヤカにおっしゃっていたのだが、うーむ。あーた、今日も暑ぅうおまっせ。
 朝昼兼用のような食事はそうめんにしたが、ぜんぜん足りないので、塩昆布のお茶漬けも。あ、もちろんラッキョウとちりめんじゃこと梅干しも(笑)。


 ケン・クワピス監督’『ロングトレイル!』(2016)を観る。楽しめました。アパラチアントレイルをじいさん二人が歩く話。ロバート・レッドフォードニック・ノルティ。で、エマ・トンプソン。若々しくて知的で好きだったレッドフォードは見る影もないくらいおじいさんになっているし、ニック・ノルティエディ・マーフィーとの『48時間』を封切りで見たので、あの当時のムキムキ感もすっかりなくなっていますな。当時エディ・マーフィーは大人気でそれで観たのかな。レッドフォードは『ブルベイカー』が封切りで観た最後だったかも。現在ニック・ノルティは79歳。ロバート・レッドフォードは84歳かぁ。うーむ。
 昔、学生の頃、コリンフレッチャー著芹沢一洋訳の『遊歩大全』(森林書房)をおもしろく読んだし、シェリダン・アンダーソンと田淵義夫共著の『メイベル男爵のバックパッキング教書』(晶文社出版)というのを、それこそ繰り返し繰り返し何度も読みました。で、スウェーデン製の「スベア123」というホワイトガソリンを燃料にした真鍮製のストーブ(うん、当時はみんなストーブっていっていたけど、要するに携帯用のコンロですね。)を買って、あちこちの旅に持っていったものでした。おお、懐かしい「スベア123」。どこかにあるのかな?もうないか?もう30年ほど見てないかも(笑)。最初、着火させるのにプレヒートが必要なので厄介だし(ま、慣れれば何でもないけど)、ときどき燃焼不良を起こすので分解して掃除したりしましたな。楽しかったです。一番小さいガソリンストーブでソロキャンパーに人気だったのですが、テントの中でゴーッというけっこうな音を立てて燃えるとテントの中もアッという間に温まるし、なんだか安心できたし、落ち着いたなぁ。で、その『遊歩大全』にアパラチアンロングトレイルも紹介されていたような気がします。3,500㎞の長さに及ぶコースらしいです。踏破できるのは10%くらいなんだそうです。そりゃ、そうだわな。何日かかるんだ?半年くらい?オジジにはちと厳しそうですわな。今から思うと北アルプス(飛騨山脈)や南アルプス(赤石山脈)の縦走って、学生時代なら充分できたはずなんだが、当時の僕の旅は柳田國男に影響を受けたものだったので、山岳コースでなくて、普通の道を歩いてたんだなぁ(笑)。今では普通の道をリュックサックにテントを詰めて歩いている若者なんていないけど、80年代前半でもほとんどいませんでしたからね。今から思うと笑えるけれど、楽しかったんです。なんだったんだろう。そういう旅に「スベア123」をいつも持っていってました。