現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨の花見ドライブとお寺の解体新築工事

3日(水)
 朝、7時頃から雨。その後、ずっと降り続く。
 お昼前にホームセンターであれこれ買い物。
 帰りに堤防沿いの道を通ったら、ソメイヨシノは昨日彦根開花宣言でしたが、今日はもう三分咲きから五分咲きと言ってもいいほど。雨なので誰もいないので、ゆっくりクルマを走らせて、桜のトンネルの下を楽しみました。


 うちのお寺さんの御堂の解体工事が数日前からはじまっています。ずっと気になっていたのですが、今日は雨で解体工事も止まっていたので、ちょっとパチリと撮ってきました。雨だし、黒澤明の『羅生門』風にと意識しましたが(笑)、雨がちょっと足りない。というか映画の雨がすごすぎるんだけど。それに工事車両が入れないので、周りの土塁に生えていた大木が伐採されたのでずいぶん明るい印象になってしまいました。葦葺きの江戸時代のはじめの頃の御堂だそうです、たぶん(笑)。


そういえば、「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」と言った人が昔いましたね。古典の教科書で習いました。


徒然草についていえば、橋本治と田中靖夫画伯の『絵本徒然草』(1990)がいちばんやっぱりおもしろく楽しく読める、眺められると思うのでオススメです。

4日(木)
 そろそろ播種なのだが・・・。お天気が・・・。露地の苗代なので、なかなか土の乾き具合が気になる。

午後は少し曇りましたが、午前中はよく晴れました。

 私は畦畔に除草剤の散布。長男は畦畔のあぜ塗り。などなど。

 民謡のことはまったくよく知らないしわからないのだが、好きな民謡は北の民謡が多いような気がする。
 津軽じょんがら節のこの動画は何度か観ていますが、前にもブログに貼ったかも。唄の須藤佳子さんもスバラシイけれど、三味線の芝間美喜夫さんも盛り上げますね。最初、なかなあ登場してこなかったですけど(笑)。三味線の人は舞台に上がって演奏がはじまってというか、演奏しつつチューニングする感じがいいですよね。あれはやはり絶対音感なんでしょうか。歌がうまいとか、声がいいとか、楽器が弾けるとか、やっぱりモテますよね(笑)。

エイプリルフールの朝と渡辺香津美




 新年度がはじまりましたね。といっても農作業はもうはじまっていますが。
 朝、作業所に向かう時には日の出前だったのだが、作業所についたら日の出となっていました。途中、散歩しておられる方に何人か出会ったが、半分くらいは犬といっしょに歩いておられた。
 種籾の浸種の水の交換。それから昨日の続きで慣行栽培の圃場の畦畔の除草剤散布。10時になると風が強くなってきたので、予報通りだけれど、11時まで散布。
 午後は長男と出芽機を出してきて組立など。

 ギタリストの渡辺香津美意識障害を伴う脳幹出血と診断され入院加療中とのこと。渡辺香津美はよくおしゃべりするタイプじゃなかったし、僕も熱心に聴いてきたわけではないのですが、ずっと天才ギタリストでしたし、仲間のミュージシャンから好かれていたギタリストでしたね。熱心に聴いてきたわけではなかったのですが、なにせ私の青春時代の天才ギタリストですから、なにかと耳に残っています。1979年が『KYRYN』でしたね。1980年が『TO CHI KA』だと。


↑アルバムに写っているみんなの写真が、当然ながら、みな若いです(笑)。「在広東少年」

あわてん坊のタイコウチとミツバチと墓の草をむしったこと


 今日も気温が高い。朝のうちは晴れていたけれど、午後から曇り、一瞬、ポツポツと雨。
 午前中は昨日の続きで慣行栽培の田んぼの畦畔に除草剤をまく。あと刈払機も積んでいって、長い枯れ草が残っているところは刈って倒しました。

 午後、父と母が、母方のお墓参りをして、掃除もしたい、というのでクルマで二人を乗せてお墓参り。お彼岸に、うちのお墓はお参りしたらしいが、母の実家のほうのお墓にはお参りできていないとのこと。父が高齢となりクルマの運転ができないので、こういうことになります。歩いて来たこともあったらしいけど。
 僕もお墓の草むしりをする。うーむ。私は百姓のはずだが草むしりをするのは何年ぶりか(笑)。墓の裏にも回って草むしりしつつ、俗名なんかも確認する。お墓には草が生えないように砂利が敷いてあるのだが、砂利が薄いのか、少し生えてきていたが、三人で抜いたので、10分で終わる。
 そういえば、尾崎放哉の自由律俳句に「墓のうらに廻る」というのがありましたね。放哉の代表句の一つです。放哉が観たのは今のような御影石のピカピカのお墓ではなくて、古い明治やあるいは江戸時代に立てられたお墓でしょう。ま、墓の裏に廻る。たしかに余韻がありますね。などと思いつつ墓の裏で草むしりをしました。
 その帰りに新しい作業所を父と母に見せる。さて。


↑ああ、自由律俳句だなぁ。

 お昼頃、田んぼの畦畔の草を刈っていたら、泥だらけのタイコウチを見つける。ここ三日ほどの高温で冬眠から覚めた越冬のタイコウチらしい。用水路の水で洗ってやって、田んぼに戻してやる。餌になるオタマジャクシとかが出てくるまでには、まだ一ヶ月ほどかかるかも。


 と思って隣をみたら、タンポポにミツバチがやってきていた。ミツバチ?だよね?羽音が録音できていて、なんだか羽音がかわいい。急に暖かくなったからあわてん坊が出てきたんだろうな。冬の間、ミツバチはどうすごしてたんだ?巣の中で、じっとしていたのか。
あわてん坊のタイコウチもミツバチも、自然界は厳しいから、グッドラックと言うしかない。しかし本当はタイコウチやミツバチにグッドラックとつぶやいている私にこそ、グッドラックと言われるべきなのかもしれない。たのむぜ、ほんまに。グッドラック。

機械の組立二日目と暖かい一日


 でもなんですな、私に毛筆の連綿体の美しいかな文字のお手紙をいただいてもすぐには読めませんな(笑)。教養って、なんだろう。

↓乾燥機等の組立二日目。おおむね組み上がりました。そうしてだいたいの位置決めまで。むふふふ。

30日(土)
 晴れて、午後は気温がどんどん上がる。今日の長浜の最高気温は20.5度らしい。

 朝から慣行栽培の田んぼの畦畔に除草剤をまく。午前中はちょっと風がありましたが、午後は風もほぼ収まり、除草剤散布日和。あちこちで背負いの機械で散布されていました。
 数年ほど前までは有機栽培はもちろんですが、慣行栽培でも畦畔に除草剤をまくことはほとんどなかったのですが、お隣の田んぼの耕作者さんからの苦情(田植え時に畦畔に雑草が生えていると田植機であぜ端、どこまで寄っていいのか、わからなくなる。と言われる。)もあり、またこの時期は私も畦畔の草刈りばかりもしていられない時期でもあるので、春の田植え前に慣行栽培圃場では除草剤を使うようになりました。有機の圃場だけなら、草刈りしつつ苗代や代かきや田植えもできそうなので。うーむ。



有機大豆の出荷と畦畔の草刈り。紅梅とサンシュユと馬酔木とオオイヌノフグリとタンポポ

 今日は朝からよく晴れました。風は西風が強く、寒かったですけど。お天気がよかったので、写真が多いです(笑)。
 朝、浸種の水を交換。ま、毎日もする必要はないと思うのだが・・・。
 その後、畦畔の草刈りに出る。お昼まで。

 お昼に有機大豆の出荷で湖北町の上山田のKさんのところへもっていく。有機JASの大豆(「里のほほえみ」)も、無農薬の「小糸」と同じ業者さんに出すことにする。これでなんとか去年に続いて2年連続で有機JASの大豆を出荷できてありがたい。豆腐になるらしいです。わずかですが。栽培技術が安定してきたというところまではいかないが、なんとか出荷できる大豆が取れるところまではこぎ着けました。うーむ。けっこう手間ひまと体力的な無理がかかっているので、どれほどの収益というか所得になるのかはわからないけれど・・・(泣)。ま、それでも今は頑張るしかない。
 上山田に向かう途中の日吉神社に赤い花がたくさん咲いている。うん?寒桜?と思って寄ってみると、なんと八重の紅梅でした。木が大きい。まだ咲いていたんだ。となりには白梅の梅林もあります。その横にはサンシュユの黄色い花が満開!スマホで写真を撮りつつうろうろしていたら、アセビも鈴なりに白い花を咲かせていた。うーむ。やるじゃん、日吉神社
 気を良くしたので、上山田から浅井町の谷口へ抜ける林道、そしてまたそのまま谷口からまた山を越えて西村へ抜ける林道も通ってみる。いわゆる谷口林道ですな。谷口はいわゆる浅井町田根のどんずまりの村なんですが、谷口杉が有名です。杉の銘木の産地なんですな。でその杉の切り出しのために林道が走っているわけです。林道の両脇には大きな杉が林立していますし、実際、西村のちかくの林道脇では伐採が行われていました。
 この林道、何度か通っています。自転車でも、普通車でも。今日は軽トラで。そのまま西村から草野川沿いに帰っても良かったのですが、そういえば谷口の村の中はもう20年以上(もっとか?)通っていないことに気がつき、また林道を谷口まで戻って、谷口から村の中を通って、帰ってきました。天気もいいし、なかなかに林道ドライブですが、なんせ植林された杉林の林道なので、暗いですが・・・。でも雪解け水(?)を集めて谷筋には水があちこちでほとばしっていました。

 もう三月も下旬で春分も過ぎているのに、なんだか早春のような写真(笑)。今日は晴れましたが、このところ雨が多いので、あぜ塗りなんかもなかなかすすまないと、ご近所の農家はみんな心配しておられる気配。

↓今朝の伊吹山。右の一番奥。もうあまり雪がありませんね。

↓今朝の金糞岳。中央一番奥。まだ少し雪がありますね。

日吉神社の奥。鳥居の奥に赤い花が。鳥居の右手は梅林になっていました。もう花はほとんど終わってました。鳥居の左は桜だと思いますが、まだまだです。

↓八重の紅梅でした。

↓さらにサンシュユの黄色い花も満開!



↓馬酔木(アセビ)の白い花も鈴なりで満開!

↓谷口林道を抜けたら草野川にでました。金糞山の雪解け水をあつめて流れています。

↓畦畔のオオイヌノフグリ

↓もちろんタンポポ。うちの畦畔に咲いていましたが、あなたの田んぼの畦畔にはタンポポ咲いていますか?ここ数年、畦畔のタンポポが激減しているような気がすると、去年も書きましたが、やっぱり激減しているような気がします。異常気象のため?除草剤の使いすぎ?うちはまだ畦畔にも除草剤の使用を控えているので、咲いてくれているような気がしています。あなたの田んぼの畦畔にはタンポポ咲いていますか?

 午後はまた畦畔の草刈り。
 夕方、長浜の花屋さんまで、下見にいく(笑)。うーむ。さっぱりわからない。