現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

あわてん坊のタイコウチとミツバチと墓の草をむしったこと


 今日も気温が高い。朝のうちは晴れていたけれど、午後から曇り、一瞬、ポツポツと雨。
 午前中は昨日の続きで慣行栽培の田んぼの畦畔に除草剤をまく。あと刈払機も積んでいって、長い枯れ草が残っているところは刈って倒しました。

 午後、父と母が、母方のお墓参りをして、掃除もしたい、というのでクルマで二人を乗せてお墓参り。お彼岸に、うちのお墓はお参りしたらしいが、母の実家のほうのお墓にはお参りできていないとのこと。父が高齢となりクルマの運転ができないので、こういうことになります。歩いて来たこともあったらしいけど。
 僕もお墓の草むしりをする。うーむ。私は百姓のはずだが草むしりをするのは何年ぶりか(笑)。墓の裏にも回って草むしりしつつ、俗名なんかも確認する。お墓には草が生えないように砂利が敷いてあるのだが、砂利が薄いのか、少し生えてきていたが、三人で抜いたので、10分で終わる。
 そういえば、尾崎放哉の自由律俳句に「墓のうらに廻る」というのがありましたね。放哉の代表句の一つです。放哉が観たのは今のような御影石のピカピカのお墓ではなくて、古い明治やあるいは江戸時代に立てられたお墓でしょう。ま、墓の裏に廻る。たしかに余韻がありますね。などと思いつつ墓の裏で草むしりをしました。
 その帰りに新しい作業所を父と母に見せる。さて。


↑ああ、自由律俳句だなぁ。

 お昼頃、田んぼの畦畔の草を刈っていたら、泥だらけのタイコウチを見つける。ここ三日ほどの高温で冬眠から覚めた越冬のタイコウチらしい。用水路の水で洗ってやって、田んぼに戻してやる。餌になるオタマジャクシとかが出てくるまでには、まだ一ヶ月ほどかかるかも。


 と思って隣をみたら、タンポポにミツバチがやってきていた。ミツバチ?だよね?羽音が録音できていて、なんだか羽音がかわいい。急に暖かくなったからあわてん坊が出てきたんだろうな。冬の間、ミツバチはどうすごしてたんだ?巣の中で、じっとしていたのか。
あわてん坊のタイコウチもミツバチも、自然界は厳しいから、グッドラックと言うしかない。しかし本当はタイコウチやミツバチにグッドラックとつぶやいている私にこそ、グッドラックと言われるべきなのかもしれない。たのむぜ、ほんまに。グッドラック。