現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

バタバタの一日と女の子に花の名前を教わると

 今日は雨が上がったし、除草剤の散布に出ようかと思いましたが、風がけっこう吹きましたので、散布はやめて、浸種の水の交換をしたり、農協に書類を出しにいったり、また苗箱に使う培土をもらってきたり、苗箱を運んだり、出芽機の新しい保温カバーが届いたので、かけたりする。長男は二台のトラクタのエンジンオイルの交換をしていました。
忙しく、バタバタ。

 夜、夕食のあとテレビを点けたもののそのまま居眠りしてしまい、なんだかふっと気がついたら、テレビの番組が変わっていた(笑)。チャンネルを変えたら『花束みたいな恋をした』をやっていた。菅田将暉有村架純。知らない映画でしたが、今、帰省している次男が風呂から上がってきて、「あ、これ。」と言うので、「なに?観たん?」「うん、観た。花束?はな恋?」と言っていた。なんか笑える。とはいえ、「はよ風呂いって!」と、すぐに奥さんが言うので、いいところだったけど、風呂に行く。だから観てたのはほんの15分ぐらいだったけれど、その15分で、印象的なセリフがいくつも出てきて、これも、そのひとつ。

 などと、こんなことを書いたりしていると、まるで20代の男の子みたいだが(笑)、そういえば、しかし、「恋は、遠い日の花火ではない。」というのがありましたな。中高年の男性のふっと沸き起こる恋心を上手に表現していますね。20代の男の子にとっては、恋は目の前の火花だと、これまた誰かが言っていた。しかしなんですな、なんで男の子は女の子に花の名前を教えられると、ぐっときちゃうんでしょうね(笑)。

さて、井山王座は十段戦の第三局を落したみたいだけど、カープは三連勝だし、ビールも飲んだし、寝ますか(笑)。ああ、中高年。あれから40年。中高年、のぼりきってもいないのに下り坂。綾小路きみまろはさすがです(笑)。

雨の花見ドライブとお寺の解体新築工事

3日(水)
 朝、7時頃から雨。その後、ずっと降り続く。
 お昼前にホームセンターであれこれ買い物。
 帰りに堤防沿いの道を通ったら、ソメイヨシノは昨日彦根開花宣言でしたが、今日はもう三分咲きから五分咲きと言ってもいいほど。雨なので誰もいないので、ゆっくりクルマを走らせて、桜のトンネルの下を楽しみました。


 うちのお寺さんの御堂の解体工事が数日前からはじまっています。ずっと気になっていたのですが、今日は雨で解体工事も止まっていたので、ちょっとパチリと撮ってきました。雨だし、黒澤明の『羅生門』風にと意識しましたが(笑)、雨がちょっと足りない。というか映画の雨がすごすぎるんだけど。それに工事車両が入れないので、周りの土塁に生えていた大木が伐採されたのでずいぶん明るい印象になってしまいました。葦葺きの江戸時代のはじめの頃の御堂だそうです、たぶん(笑)。


そういえば、「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」と言った人が昔いましたね。古典の教科書で習いました。


徒然草についていえば、橋本治と田中靖夫画伯の『絵本徒然草』(1990)がいちばんやっぱりおもしろく楽しく読める、眺められると思うのでオススメです。

4日(木)
 そろそろ播種なのだが・・・。お天気が・・・。露地の苗代なので、なかなか土の乾き具合が気になる。

午後は少し曇りましたが、午前中はよく晴れました。

 私は畦畔に除草剤の散布。長男は畦畔のあぜ塗り。などなど。

 民謡のことはまったくよく知らないしわからないのだが、好きな民謡は北の民謡が多いような気がする。
 津軽じょんがら節のこの動画は何度か観ていますが、前にもブログに貼ったかも。唄の須藤佳子さんもスバラシイけれど、三味線の芝間美喜夫さんも盛り上げますね。最初、なかなあ登場してこなかったですけど(笑)。三味線の人は舞台に上がって演奏がはじまってというか、演奏しつつチューニングする感じがいいですよね。あれはやはり絶対音感なんでしょうか。歌がうまいとか、声がいいとか、楽器が弾けるとか、やっぱりモテますよね(笑)。

エイプリルフールの朝と渡辺香津美




 新年度がはじまりましたね。といっても農作業はもうはじまっていますが。
 朝、作業所に向かう時には日の出前だったのだが、作業所についたら日の出となっていました。途中、散歩しておられる方に何人か出会ったが、半分くらいは犬といっしょに歩いておられた。
 種籾の浸種の水の交換。それから昨日の続きで慣行栽培の圃場の畦畔の除草剤散布。10時になると風が強くなってきたので、予報通りだけれど、11時まで散布。
 午後は長男と出芽機を出してきて組立など。

 ギタリストの渡辺香津美意識障害を伴う脳幹出血と診断され入院加療中とのこと。渡辺香津美はよくおしゃべりするタイプじゃなかったし、僕も熱心に聴いてきたわけではないのですが、ずっと天才ギタリストでしたし、仲間のミュージシャンから好かれていたギタリストでしたね。熱心に聴いてきたわけではなかったのですが、なにせ私の青春時代の天才ギタリストですから、なにかと耳に残っています。1979年が『KYRYN』でしたね。1980年が『TO CHI KA』だと。


↑アルバムに写っているみんなの写真が、当然ながら、みな若いです(笑)。「在広東少年」

あわてん坊のタイコウチとミツバチと墓の草をむしったこと


 今日も気温が高い。朝のうちは晴れていたけれど、午後から曇り、一瞬、ポツポツと雨。
 午前中は昨日の続きで慣行栽培の田んぼの畦畔に除草剤をまく。あと刈払機も積んでいって、長い枯れ草が残っているところは刈って倒しました。

 午後、父と母が、母方のお墓参りをして、掃除もしたい、というのでクルマで二人を乗せてお墓参り。お彼岸に、うちのお墓はお参りしたらしいが、母の実家のほうのお墓にはお参りできていないとのこと。父が高齢となりクルマの運転ができないので、こういうことになります。歩いて来たこともあったらしいけど。
 僕もお墓の草むしりをする。うーむ。私は百姓のはずだが草むしりをするのは何年ぶりか(笑)。墓の裏にも回って草むしりしつつ、俗名なんかも確認する。お墓には草が生えないように砂利が敷いてあるのだが、砂利が薄いのか、少し生えてきていたが、三人で抜いたので、10分で終わる。
 そういえば、尾崎放哉の自由律俳句に「墓のうらに廻る」というのがありましたね。放哉の代表句の一つです。放哉が観たのは今のような御影石のピカピカのお墓ではなくて、古い明治やあるいは江戸時代に立てられたお墓でしょう。ま、墓の裏に廻る。たしかに余韻がありますね。などと思いつつ墓の裏で草むしりをしました。
 その帰りに新しい作業所を父と母に見せる。さて。


↑ああ、自由律俳句だなぁ。

 お昼頃、田んぼの畦畔の草を刈っていたら、泥だらけのタイコウチを見つける。ここ三日ほどの高温で冬眠から覚めた越冬のタイコウチらしい。用水路の水で洗ってやって、田んぼに戻してやる。餌になるオタマジャクシとかが出てくるまでには、まだ一ヶ月ほどかかるかも。


 と思って隣をみたら、タンポポにミツバチがやってきていた。ミツバチ?だよね?羽音が録音できていて、なんだか羽音がかわいい。急に暖かくなったからあわてん坊が出てきたんだろうな。冬の間、ミツバチはどうすごしてたんだ?巣の中で、じっとしていたのか。
あわてん坊のタイコウチもミツバチも、自然界は厳しいから、グッドラックと言うしかない。しかし本当はタイコウチやミツバチにグッドラックとつぶやいている私にこそ、グッドラックと言われるべきなのかもしれない。たのむぜ、ほんまに。グッドラック。

機械の組立二日目と暖かい一日


 でもなんですな、私に毛筆の連綿体の美しいかな文字のお手紙をいただいてもすぐには読めませんな(笑)。教養って、なんだろう。

↓乾燥機等の組立二日目。おおむね組み上がりました。そうしてだいたいの位置決めまで。むふふふ。

30日(土)
 晴れて、午後は気温がどんどん上がる。今日の長浜の最高気温は20.5度らしい。

 朝から慣行栽培の田んぼの畦畔に除草剤をまく。午前中はちょっと風がありましたが、午後は風もほぼ収まり、除草剤散布日和。あちこちで背負いの機械で散布されていました。
 数年ほど前までは有機栽培はもちろんですが、慣行栽培でも畦畔に除草剤をまくことはほとんどなかったのですが、お隣の田んぼの耕作者さんからの苦情(田植え時に畦畔に雑草が生えていると田植機であぜ端、どこまで寄っていいのか、わからなくなる。と言われる。)もあり、またこの時期は私も畦畔の草刈りばかりもしていられない時期でもあるので、春の田植え前に慣行栽培圃場では除草剤を使うようになりました。有機の圃場だけなら、草刈りしつつ苗代や代かきや田植えもできそうなので。うーむ。