現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

レスターブラウン氏のインタビュー記事


朝一番に浸種しておいた種籾を催芽の樽へ。全部で4キロの袋が10袋入った。温度は32度に設定。

明日は種籾を播種機で苗箱に種落とし。明後日天気が良ければ苗代に出す予定

その後役場へ行って国民健康保険に加入した。3月末で任意継続の保険をやめにしたのだ。役場からの帰りに郵便局で農文協のルーラルの会費2200円を振り込む。

そうそう、昨日弟から次男の入学祝いが送られてきた。ありがたいことである。

午後は苗代の箱数とかの計算をする。ファイルメーカーで処理しているのだが、コシヒカリ早植と遅植の田んぼを変更することにしたので、再計算はエクセルでした。エクセルのファイルをファイルメーカーの中に入れておくというのを、後でやってみるつもり。

昼食に昨日次女が採ってきた土筆の佃煮。ちょっと醤油が足りない気がしたけれど、旨い。

iPodのバーションを2.3に上げておいた。僕のiPodはdockコネクタ搭載の第3世代。メインメニューに『曲をシャッフル』がついたのだけれど、これでシャッフルも少し楽にやることができる。



昨日の日本農業新聞に、合衆国のアースポリシー(地球政策)研究所長レスターブラウン氏のインタビュー記事が載っていた。

世界の食糧生産は1950年代から90年代にかけて、その生産性が年率2%ぐらいで伸びていったが、それ以降は1%に落ち込み、この先は0.6%ぐらいになる。遺伝子組み換え技術(GM)を不安視する声もあるが、GMの目的は病害虫への耐性をつけることであり、除草剤に耐えることで、収量を増やした事例を見たことはないし、これからも可能性は低いだろう。

人口増加によっても水需要が拡大し、世界中で地下水が低下している。地球の温暖化も農業にはマイナス要因で、人口増加のペースを上回る食料増産は難しく、食糧は不足の時代を迎える。トウモロコシ、小麦、米の三大穀物の中のなかでも、米はもっとも水の制約を受ける。米の国際在庫は減り続けており、穀物の中で最初に価格高騰する可能性が高い。ブラジルの食糧増産をあげる人もいるが、本当にアマゾンを切り拓いて、自然環境や生物の多様性を破壊しないで耕地を増やすことが出来るのかわからない。

食料が不足の時代になった時、国際農業交渉は石油などと同様に、資源国の発言がさらに強くなりそうだ。都市と農村の関係でも同じような傾向になるだろう。産業革命以降は、農村から資源を持ちだした都市が発展してきた。しかし、食糧、農地、エネルギー、水などの資源は不足すると、これらを持つ農村の立場が強くなるだろう。

と、だいたいこんな感じの記事でした。

しかし、今だって、飽食の国の裏側で、食糧事情が悪い国はとことん悪いのだし。流通の問題も大きいだろうなぁ。平和な世の中なら農村の立場が強くなるとは思えないけど、ま、農村の農的生活は、立場が強いとか弱いとか、あまり関係がないんだなぁ。いや、あるのかな。

あ、この記事の横には、中国の米の在庫が5年で1/3になったというのもありますね。

しかし、まあ、食糧不足の世の中になるというのは、もう何年も前から言われているんだけれどね。富める国はまたお金にものを言わせて、買い集めることが出来るのだろうか。しかし富める国というのはどこも食料自給率はそこそこ高いよね。どこかの国以外はね。やれやれ。