現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

時雨れる

昨夜から時折稲光が走って雷鳴。ざーっと降ってくるかと思うとまたしばらくして陽が出るものの、また曇ってきて雷でざーっと降る、ということの繰り返しです。典型的な時雨ですな。気象予報士は寒気の影響で・・・とおっしゃってましたが、木枯らしが吹いたり時雨れてきたりすると晩秋のムードが濃くなります。
さて。


10日(土)
夜から朝のうちに少し雨。午前中に小麦の肥料をやる。約9反分。
午後は白米の写真撮影。今度は皿ではなく枡を使ってみました。一升枡。古いのと新しいのがあるのですが、今回は古いほうの枡で撮影。うーん、新しいほうのがよかったかなぁ。今回はバックを黒にして撮影してみました。こうなると白米の透明感を出すのに苦労するのですが。ま、ライティングが大事なのですが、窓辺において窓からの光だけで撮影。光を回すためにレースのカーテン越しの光です。よく枡に盛った米に稲穂を添える写真をよく見かけるのですが、手元に稲穂がないのでそれは諦めねばなりません。やっぱり稲穂があるのとないのとではだいぶインパクトが違いますかね。透明感のあるお米がちゃんとううつっていればいいのですが、なかなかブツ撮りは難しいのでした。


11日(日)
なんだか夜のうちに雨が降ったか、朝から曇り空。風も冷たい感じ。やれやれ。部屋の掃除に精を出しましょう。


そういや先日湖岸道路を走っていたら道路脇にタヌキがはねられたのか転がって死んでいました。うーむ、あのあたりにもタヌキがいるのか。一昨日だったか芽を出した麦の様子を見ていたら、隣の大豆の畑をこそこそと走るものがいる、ネコかぁ?と思ったら、そいつはヒョイと立ち上がって前脚を胸の辺りに揃えこっちを見てるではないか。イタチでありました。15秒ほどニラメッコ。またそそくさと大豆畑の中を走っていきました。イタチ。枝雀さんの「宿屋敵」では伊八という宿屋の若いもんの名前を聞いてお侍が言うのですね、「お前か、ニワトリのケツの穴から生き血を吸うというのは。」イタチを見るたびに思い出します。


宇根豊『国民のための百姓学』(家の光協会)読了。再読してみました。農業というものが持っているカネにならないものの価値。虫を育て畔の雑草の草花を育て、カエルやメダカを育て涼しい風や美しい景観を守るというようなものの価値について述べられてあります。よい本です。


12日(月)
一日時雨。降ったり晴れたり雷さんが鳴ったり。久しぶりにファイルメーカーの農作業日誌に手を入れる。カレンダー表示の不具合を解消。2008年分まで休日やら祭日のデータを入力したりする。今年の5月ごろに触って以来なので、構造を思い出すのに時間がかかったけれど、不具合もうまく解消できました。細かいところの不具合(ふだん普通に使っているときにはあまり問題にならないのだけど、データの一番端っこの処理やらエラー絡みの処理)がややこしかったり時間がかかったりするものですね。
午後は水田農業の研究会の寄り合いと久しぶりに枝雀さんのDVDを観る。「千両みかん」と「煮売屋」笑わせてもらいました。