現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

風邪をひいて『乱』を観る

『乱』の絵コンテ

午前中はすこし雪が降ったりしたけれども、午後からは晴れ間も見える。


いつものように朝、犬の散歩に出て、ご飯を食べていたら「疾く医者に診てもらふがよからむ」というようなことを奥さんに言われる。なんだか咽喉が痛く、声もおかしい。それでお医者さんに診てもらいに行く。受付で熱を計られ(36.6℃)すぐに名前を呼ばれて診察室へいくと「どうされました?」と弱々しい声で言われ「はい、咽喉が痛いんです」と返事すると「熱はないね、咳は?痰は?鼻水は?」と弱々しい声で畳み込まれ、「いえ、咽喉だけです」というと「じゃ、咽喉みせて。は〜、あ〜、これはこれは、真っ赤だね。お薬を出しておきましょう。お大事に。」と、まあ、90秒ほどの診察で薬を貰って帰ってきた。3種類4日分の薬をいただいて1280円。いやはや、昨日薬屋さんで買ったベンザブロックL錠より安い。しかもうろうろ大きな店内で風邪薬を探している時間より診察時間の方がスピーディである。いやはや。
帰りに先日ここで受けた健康診査の血液検査の結果をもらった。正式な通知は1カ月ほどかかるのだそうだが、血液検査の結果はどの値も正常値の範囲内でありがたいことでした。ま、これで安心して働けるし、安心してビールも飲める。やれやれ。


寒い作業所で大豆の選別をする気にもならないので、レンタルのDVDで黒澤明監督『乱』を観る。おもしろかったし美しかったし大したもんだなぁ、とは思うけれども(ピーターの道化役はもひとつなじんでなかったような気がする)、シェイクスピアもやっぱりすごいなぁとも思う。新潮文庫の『リア王』を読んだのは高校生の頃か。四大悲劇をはじめわりとたくさん読んだ。どれもこれもみんなおもしろかった。あ、でも『ハムレット』はよくわからなかったけど。英語の時間にU先生が「君らぐらいの年ごろならシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』ぐらいは読んでたっておかしくないよね」などと気取った口調でおっしゃったのが耳に残っていた。それで新潮文庫を買ったのが最初だ。新潮文庫のシャイクスピアは福田恆存訳でした。シーザーもブルータスもアントニーもカッコよかったです。みんな演説が上手でそれに煽られる民衆が印象的。