現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

汗だくになること


終日、五月中旬に植えた「コシヒカリ」の穂肥をうつ。
いやはや、今日はとんでもなく暑い。午前中まだ涼しいうちから田んぼに出たのだが、お昼に家に戻ってきたときには、全身、パンツまで汗でびっしょり。さっそくシャワーを浴びて、着替えて、冷ややっこで缶ビールを飲んでから昼食。昼食のあとは、たまらず午睡。二時過ぎからまた田んぼに出たけど、汗がしたたることしたたること。六時まで休み休み動噴を担いで穂肥をまいて、またパンツまで汗びっしょりでシャワーを浴びて、缶ビールをいただきました。いささか疲れてぐったりという感じです。関東甲信は梅雨明けだとか。このあたりはまだなのか?午後の空の色は梅雨の明けた夏の色でしたけど。
とにかく猛暑でしたけど、なんとか五月中旬に植えた「コシヒカリ」の穂肥もやり終えました。やれやれ。


“秋の夜は始まったときから更けている。” とは伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』のあるエッセイの冒頭です。あまりの感覚の素晴らしさに感心してしまって、書いてみました。一行の詩のようでもあり、自由律の俳句のようでもあります。
そういえば、高校の教科書に出てきた西脇順三郎の “(覆された宝石)のような朝” というフレーズ(なんという題の詩であったか忘れましたが、短い詩の冒頭の一行でした。ああ、「天気」という詩です。)にも高校生だった僕の心がふるえました。
それから開高健のとあるエッセイの冒頭、 “もう、秋か。/ランボーならそう言う季節となりました。” (たぶん『白昼の白想』か『白いページ』に収められている文章ではなかったか?)にも、心がふるえたなぁ。初めて読んでから25年も30年もたっているのに、こうして覚えているんだから、それだけでもすごいことではあります。あ、言葉の力がすごいということです。