現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』読了

午前中は大豆の選別。午後は父を眼科へ送り迎えしているうちにあらかたすぎていった。
ということはつまり午前中は志ん朝さんの落語を聴き、午後は伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』を再読していたということになります。

しかし、もっと程度の悪い人たちがいる。すなわちコンプレックスをさえ持ち得ない、という人たちである。
「なによクラシックなんて、いかさないわよ、あんなの。」
とくるから、たまったものではない。
そもそも、バッハやモーツァルトベートーヴェンを、イカス、とかイカサナイ、とかいう安っぽい言葉で一気に否定するというようないうことが一体できるとでも  ナンゾと力むことはないね。なあに、一気に否定されたのは彼女の脳味噌であった。
つまり、こういう人物は、生理でもって脳味噌の代用にしているわけだ。人生において、優れたものに対する「怖れ」を持たない人、こういう人は何をやらせても駄目なのだ、とわたくしは思う。得意だとかいうチャーハンだって、まずいにきまっているのだ。

ここ、やっぱり笑えますよねぇ。妙にリアリティがあって。いや、「得意だとかいうチャーハン」今なら、あまりチャーハンが得意だと宣言なさるような娘さんはいらっしゃらないと思うのですが、やっぱり一昔前はいらしたような気がします。(うーむ。そうでもないかな。)
とはいえ、若き伊丹十三。かっこいいです。


というわけで、次は村上春樹『めくらやなぎと眠る女』。目次を見てみるとほとんど読んだことのある作品のような気もするが、大幅に書き直した作品もあるということなので、楽しみ。


白いiBookG3の液晶画面が安定せず、ほとんど手が付けられない状態になってしまったので(液晶のモニタが悪いのか、他が悪いのか、よくわからない)、さらに古いタンジェリーンのクラムシェルの最初のiBookを久しぶりに起動してみたのだが、今のAirMac Extremeにうまく接続できないのでありました。電波は感知しているようなのですけれど、AirMacからパスワードを入力して入ろうとすると「選択したAirMacネットワークに接続を試みている間にエラーが起きました」とアラートが出て、繋がらないのでありました。数年ぶりのMacOS 9.2.2でどこに何があるのだかすっかり忘れていて、いささか困惑。うーむ。