現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」(菜の花)は完売です!!

あぜ道の花

21日(金)
素晴らしい天気。暖かく晴れて風もほとんどない。15時過ぎまで田植え。気持ちの良い天気で仕事もはかどる。ありがたい。
これで苗があまり伸びず田植えも少し遅れた中旬植えの「秋の詩」の田植えも終了。ありがたいことです。あとは6月植えの「コシヒカリ」が残っていますが、このところの暖かさで急にぐっと伸びてきて、早く植えてくれぃ、と言っているようで、「尻踏み」を急がねばなりません。今度の「コシヒカリ」は完全無農薬有機栽培米にするので、なんとか天気が安定して順調にいくとありがたいのですが。
その後は田回りをしたり、プール苗代の後始末をしたりする。


枕頭本にしていた北村薫『盤上の敵』(講談社文庫)読了。最後のどんでん返しにやられました。もちろんツッコミどころはたくさんあるのですが、うまく最後まで著者に引っ張られていきます。

22日(土)
田植えやらなんだかんだとあると、朝昼2回も放送されていても、なかなか連続テレビ小説なんぞ見ている時間はとれないのだが、NHKオンデマンドの見逃し見放題パックで『ゲゲゲの女房』を観る。昨日今日の回はなかなかよかったですなぁ。娘を嫁に出して初めて娘の家にやってきた父親(大杉漣)が娘(松下奈緒)に見送られて言うセリフ「頑張れよ、親を当てにしたらいけんぞ、自分たちで何とかやっていけ。ええときもわるいときもある。ええときは誰でもうまくやれる。わるいときにこそ、人間の値打ちがでーだけんな。」このときの大杉漣の演技はいささか舞台の芝居の演技のようで、カメラの寄ってくるテレビではどうなのかなぁ、と思ったりもしたけれど、セリフ回しはやっぱりうまくて「わるいときにこそ、人間の値打ちがでーだけんな」にはなんだかジーンとしてしまった。僕の場合、わるいときはしばしばおとずれるので、どんな人間の値打ちがでているのやら、自分ではさっぱりわからなくなってしまっていますが、農業という仕事、子育ての最中であることを思えば、日々日常の積み重ねの中に“人間の値打ち”なるものも育まれていっていると信じるしかありません。そのあたりにあまり自信のないものとしては、「ええときは誰でもうまくやれる」という時が続くようにと願いたいところでもありますが、それも難しいことなんだろうなぁ。



午前中にお米の発送作業をする。ありがたいことに完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」(菜の花)は、まだ年間予約注文の方の分はありますが、完売となりました!!ありがとうございます!!
以後完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」をご希望の方は菜の花ではなくてヘアリーベッチを緑肥にしたお米になります。ヘアリーベッチって、なに!?ってお思いでしょうけれど、日本では「クサフジ」と言われている一年草です。緑肥として大変有用だという話ですので、21年産で使ってみました。ちょっと窒素分が高すぎたかなぁと思われるくらいです。22年産に向けてはヘアリーベッチの栽培そのものが春の天候不順であまりうまくいかず(たぶん排水対策が不十分だったのではないかと思います)ヘアリーベッチ緑肥のお米はありません。ですが先日から田んぼのあぜ道の脇に飛んだヘアリーベッチが花盛りです。畔道ですから排水対策は充分ですからね。画像はうちのあぜ道のヘアリーベッチです。風の中、iPhoneでの撮影なのであまりしっかりとは写っていませんが。


それから完全無農薬ではありませんが、一度だけ除草剤を使った「秋の詩」も好評販売中です。こちらは「コシヒカリ」から品種改良された滋賀県の奨励品種であまり全国的には名前は通っていませんが、粒の大きな、ほど良い粘りのあるおいしいお米です。こちらもよろしくお願いいたします。


その他午前中に田回りや苗代の整理をして、午後から次男の野球の応援にいく。次男は2試合目に使ってもらって三打席チャンスをもらったのだが、三打席ともフォアボールで出塁。うーむ。小柄なので相手投手も投げにくいのかなぁ。まあ、でもせっかくチャンスをもらったんだから、少しはずれていてもバットを思い切り振って欲しいとは思うのだが。