現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨の日の草刈りと雨具

雨の日のアジサイ

なんだか、一日雨。日中はおだやかな降り方だったが、朝と夕とそこそこ激しく降っている。


農作業は雨が降ると出来ない作業もあるのだが、雨でも出来る作業はある。雨でも出来る作業の筆頭は草刈りでしょうか。で、朝からカッパを着込んで田んぼの畦畔の草刈りに出動。草刈り機のエンジンの調子はいいし、替え刃も研ぎ直したやつなのでエンジンをギュンギュン回して、伸びに伸びた草をばっさばっさと刈っていく。
僕は、雨具、というかカッパには、いささかこだわりがある男であった。それは登山にはまっていた時期があるからで、登山に天候の急変は付き物だし、天候が悪いからといって、じっとしていられることばかりではない。ああ、テント泊!雨の中テントを張ったり撤収したり、あれこれ思い出すことは多い。山歩きを始めるにあたって、先輩と一緒にアウトドアショップにいったとき「あーた、雨具はいいものを買いなはれ。ゴアテックスにしなはれ。」と言われて買った黄色のゴアテックスの雨具。高かったけれども確かにいいものでした。歩いているときはどんどん汗をかきますから、そうでもないのですが、休憩しているときや雨が小降りになったりすると、すーっと内側の水蒸気が外に抜けていく感じがあるのです。
ですが、今、僕が農作業で使っているカッパはゴム引きのカッパ。防水は完璧ですが、内側の発汗した汗を外に出すのは首回りと袖口しかありませんから、一時間も草刈りをしていると、カッパの内側もびしょびしょになってしまいます。いや、もうシャツもズボンもパンツもぐっしょり。全身バケツの水を被ったようなものです。いやはや。要するにカッパを着ていても着ていなくても同じだったということです。山登りでは、たとえおんなじように濡れてしまっても、雨に直接濡れると体が冷えて大変体力を消耗するので、最終的に濡れてしまうけれども、必ずカッパを着るように言われています。ゴアテックスなら、その点、いくらか快適ですけれどね。あーた、いくらゴアテックスだって、雨の降る中、山道を、大きなリュックサック背負って登ってみればわかりますが、汗やら何やらぐっしょりなんです。いくらか快適という程度です。でもそのいくらかの快適さが、2000m3000mの雨の山中では、大きな違いになったりするわけです。
というわけで、明日も雨だったら、山登りのゴアテックスの雨具を田んぼ用に下ろすかなぁ。と考えていたお昼ご飯時なのでした。


午後も草刈りに出ました。もちろん雨も降り続いていましたが、いくぶんは小降りになったので、カッパを着ずに濡れて草刈り。ま、濡れていこう、ということになりました。夕暮れまで目一杯草刈りして、冷たいビールの美味しかったこと。いやはや。