現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

暑いが稲刈りは続く

2日(木)
籾擦りをして、米を出荷し、稲刈りにでる。夕方ヌカ(籾殻)捨てにでる。
昨日動かそうとしたらエラーが頻発して、動かなかった光色彩選別機の修理にサタケの技術者の人が来る。ウィンドウズのノートパソコンにオシロスコープのようなソフトを入れたやつを使いながらあちこち調整しておられる様子。とにかく仕事に使う機械はちゃんと動いてなんぼのもんですからねぇ。
修理の結果を待たずに父が先にでている稲刈りに合流する。しかしまあ、暑い。


3日(金)
籾擦りをして、米を出荷し、稲刈りにでる。稲刈り後、残っていた籾擦りをして、ヌカ捨てにでる。
サタケの光色彩選別機は快調に動き、カメムシなどの被害粒をはじいてくれている。なかなかいい感じ。


ヌカ捨てから帰ってきたら、父が乾燥機の集塵機のあたりで、なにやら慌てている。集塵機は乾燥機から出てくる熱風と塵を水中ポンプでシャワーに当てて塵を水に落とすという仕組みです。水は循環させているので、集塵機の底には塵が溜まってくるのですが、その掃除をしようとして、ポンプを止めずに水を掻き回したので、水中ポンプの中に大量にゴミが流れ、シャワーにするところが詰まってしまったようです。
あれこれ試してみましたが、日没で暗くなってしまったので、修理は明日の朝に。


稲作というか、米作りというか、秋の稲刈り・乾燥・籾擦り・選別・袋詰め・出荷、という一連の作業の辛いところは、とにかく細かいゴミ・埃、塵が出るので、いわゆる汚い作業になることです。それがまた「はしかい」のです。「はしか」とは漢字で書くと「芒」で、「のぎ」のことですが、コンバインでの脱穀、乾燥、そして籾擦りの過程で、籾がこすり合わされるので、大量に塵埃がでることになります。籾(籾殻)は米を守っているものなので、そこそこ固いのです。それで、籾がこすれてでる塵埃は肌にチクチクとして、「はしかい」ことになります。「はしかい」感覚、わかるでしょうか。


4日(土)
朝一番に、集塵機のシャワーの詰まりを直す。てこずりましたが、なんとかうまく水が流れるようになる。
籾擦りをして、米を出荷し、稲刈りにでる。父が先にコンバインを運転して稲刈りをしていてくれるのでありがたい。
父は昭和5年生まれで今年80歳になった。平成21年の男性の平均寿命が79.56歳だから、平均を超えてなお現役の百姓であり、コンバインも運転するし、トラクタも動かす。田んぼというか、稲の生長を見る目も、普及員さんや農協の営農の職員さん以上のコメントを百姓歴70有余年の経験からくれることもあり、とにかく元気であることが、ありがたいことだと思っています。