現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

きれいでおいしいお米

入道雲が近づく

5日(日)
早朝より籾擦り、出荷、稲刈り、ヌカ捨て、というパターンで一日がすぎていく。
今日も暑かったが、京田辺市で39.9度という9月としては観測史上最高を記録した由。ラジオではアマゾン川に雨が降らず、例年より4メートルも水位が下がっていて、あれこれ住民に支障をきたしている由
なんだかなぁ、と思わずにはいられない。
2010年の日本の夏はとにかく異常に猛暑であったと記憶しなくてはいけませんが、こういう記憶はすぐごっちゃになったり忘れてしまったりしますからね。
開高健は1989年の12月に亡くなっていますが、晩年の釣り紀行を読めばすぐにわかりますが、世界中のあちこちに釣りに行って、どこに行っても「おかしい、釣れない。」「おかしい。去年まではたくさん釣れたのに、今年は異常気象で、ぜんぜんダメだという。」「どこへいってもガイドによると異常気象なのだそうだ。大雨。洪水。干ばつ。・・・釣れない。」などいう文章が出てくる。要するにもう20年以上前から毎年のように異常気象が続いているのですな。こうなると、異常でも何でもない、ということになります。
自然とともにある百姓としては、憂うべき時代で、毎年いるのですが憂いているのですが、政治家にはまったく危機意識がないですな。

例えば。
政治家が地球温暖化で日本の農業が心配なので、これこれ、こういう政策をとります。などとはっきり発言すれば、百姓は投票先を考えるのだが、いかんせん、日本国民のなかで農業従事者は数パーセントで、しかも高齢者ばかりという状況ですから、政治家は、そんな百姓を相手にしたくないですからねぇ。
政治家の先見性が、自分のカネもうけだけに、発揮されるようでは、悲しいというか辛いことです。


夕暮れ、入道雲も立ってゴロゴロと雷さんの音も聞こえてきて、これは夕立かと思ったけれども、雨は降らずに終わる。いやはや。


6日(月)
今日は米の検査がある日なので、早朝からから籾擦りをして、検査に立ち会う。
幾分高温障害のでていたかもという最初のお米も充分範囲内ということで、全量一等米で、ありがたいことでした。色彩選別機を通したお米は特にとてもきれいなお米だと誉めていただきました。
米の検査に立ち会ったあとは籾擦りをして、稲刈り。ヌカ捨て。というパターンです。


台風9号の動きがいささか心配。