現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

台風九号通過

台風通過後の田んぼで稲刈り

8日(水)
台風9号が午前9時頃滋賀県に最接近だそうで、朝方から時おり激しくしぶきをあげて雨が降ります。やれやれ。
それでも朝早くから籾擦りする。乾燥機がからになったところで、昨日軒下にひろげた籾を乾燥機に入れ風を通す。まだ火は入れません。風を入れて循環させます。


などと書いていたら、午前11時過ぎに敦賀に上陸したんですね。はあ。敦賀から岐阜の方へぬけていったらしい。関東にも大雨をもたらしたとか。うちのすぐそばをお通りになったようですが、風はたいしこたとはなかったですけどね、まあ、雨はそこそこ降りました。田んぼがどこも水づきでしたから。


午後は雨もおさまってきたので、田んぼを見回ってきましたが、刈り取り直前の田んぼが何枚か倒伏していました。風というより雨に叩かれたからでしょうね。やれやれ。でもべったり倒れたわけでもないし、尻水戸は切ってあるし、天気が良くて乾いた風が吹いてくれれば大丈夫だと思う。


そんなこんなで稲刈りはできませんでしたが、籾擦りをして、軒下にひろげておいた籾を乾燥機に入れ、午後には米を出荷し、夕方、ヌカ捨てにいき、台風通過の日ですが、それなりに忙しい一日でした。


9日(木)
朝の気温がぐっと下がっているのがわかる。昨日の台風の効果か。
乾燥機の調子がおかしいのか、朝方バーナー異常で乾燥機が止まる。うーむ。再点火してみたらまた動いたのだけれど。なんなんだ?
で、母は朝からコンバインの稲刈り用に田んぼの四隅を刈っていてくれているようだし、父は台風でシートをかけたままのコンバインの様子を見てくると田んぼに出かけたので、一人で籾擦りをする。エッサエッサワッセワッセと籾擦りをしていると、父が帰ってきて、コンバインが動かないという。どうやら一昨日、ざっと降ってきた雨の中、切りがいいので一周稲刈りをしたのがよくなかったようだ。やれやれ。何事も急いたり、基本からはずれたことをすると、どこかで、なにかで、しっぺ返しが来る。
農機のWさんに来てもらって、見てもらうが、どうもやはり雨の中の稲刈りでついた泥が固まったのがよくなかったようだ。
あちこち掃除をしながらコンバインを乾かす。
あとはドンドン稲刈り。
うちのコンバインは父が買ったもので、減価償却期間を超え、積算時間はあと2時間で1000時間になろうかというコンバインで、農機の人からは、この21馬力のコンバインで、1000時間は、なかなかないですよ。大事に使ってもらっているのはうれしいけれど、そろそろですかねぇ、と言われている。去年はだいぶ鉄板がすり減ってきて、螺旋のところとか、あちこち部品を交換したのでありました。そろそろなのかもしれない。そろそろなのかもしれないが、コンバインは年間使用時間から考えるとむちゃくちゃ高い機械なのです。うちみたいなそれほど大きくもない農家でもコンバインは600万円、700万円、800万円とすすめられたりするので、笑うしかなく、手元不如意な生活で・・・、と口を濁すしかないというお粗末なことになっている。
だいたい日本の農機メーカーはどういうつもりで価格設定をしているのか、と言いたい。ま、確かに仕事はよくしてくれるんだけれどね。