現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈りの日々

7日(水)
朝夕が涼しくなってきた。朝など、半袖のTシャツでは寒いくらいでした。秋です。
終日、稲刈り。またもやコンバインの不調。エンジンがかからない。やれやれ。その後、夕方から夜、籾擦り。

8日(木)
朝一番に昨日の籾擦りででた籾殻を捨てにいく。今年は籾殻散布機を買ったので、ずいぶん楽になる。
その後、稲刈り。ギュンギュンと刈る。しかし、ま、台風12号で倒伏した田んぼなので、あまりスピードは上げられない。
わりと早めに稲刈りが終わったので、すぐ昨日稲刈りした分の籾擦りをし、明日は米の検査日なので農協へ出す。


9日(金)
母に起されてではあるが、朝5時半から籾擦り。
今朝の天気予報ほど各社ばらばらだったことはない。朝5時現在で、NHKのテレビのデータ放送では終日雨マーク、ネットの予報では曇りときどき雨、午後は雷も。それからウェザーニュースタッチでは6時だけ雨であとは曇りと晴れ。やれやれ。これでは仕事の計画が立てられないけれど、まあ、いつも世話になっているウェザーニュースタッチの雨雲レーダーを頼りにして、5時半から籾擦りして、6時半から稲刈り開始。8時に15分ほど通り雨。雨では稲刈りも出来ず、仕方がないので中断。朝ご飯を食べて、米の検査の立ち会いにでる。今回も少し褒めていただいてありがたいことでした。
その後、籾擦りをすませて、11時から昼食。で、稲刈りの続きに。晴れてきて稲も乾いてきたので、どんどん稲刈り。乾燥機に入る籾の倍ほど刈ったので、乾燥機に入らない分は作業所の軒下にひろげてむさらないようにする。やれやれ。乾燥機に入れた籾が、明日の朝、乾燥できれば、乾燥機に入れることになる。いやはや。
ちょっと今日、こんな無理をしたのは、明日が次男の中学校の運動会だからだ。僕が中学生の時の運動会は、陸上競技会に応援合戦が入っているような形態だったような気がするのだが、今は当時とは趣向が変わって(もう35年も昔の話なので趣向が変わって当然だが)、PTAの親子種目まもあるし、長男・長女と参加してきたので、次男も参加しなくては、と仕事をやりくりしたのでありました。うーむ。


夕方、いつもうちのお米を食べてもらっているところから、お米届けてコールがあったので、さっそく、昨日稲刈りして、今日籾擦りしたばかりの新米を届ける。


台風で倒伏した田んぼの稲刈りをインターバル撮影ムービーにしてみた。撮影は8日である。天気はいいのだが、あろうことか、三脚に立てておいたカメラが三脚ごと倒れる!!というアクシデントがあった(泣)。Nikonのカメラはペンタプリズムのところにキズがつき、プラスチックのカバーがいささかめくれ上がっていた(泣)。ま、私が悪いんです。三脚を畔と水路の法面に立てるという非常識な立て方をしたので、不安定だな、とは最初から思っていたのでしたが、風が吹いたか何かで、気がついたら、カメラは三脚もろともひっくり返っており、撮影はストップしておりました。ムービーの最初の田んぼの途中の真っ黒画面がその転倒事故のショックで脳震盪を起している画像です(泣)。いや、作り物ではなく、ほんとに真っ黒だったんですから。
ムービー。相も変わらず、今回も中途半端な出来。最初の田んぼは途中でカメラの転倒で中ヌケしているし、二つ目の田んぼは途中で切れてしまっている。ま、いいか。
最初の田んぼは手前が湧水でいつも濡れていて乾かないところなんですね。で、重たいコンバインのキャタピラでぐりぐりと回転すると沈んでしまう可能性があるので、残しておいて最後に行ったり来たりして刈っています。田んぼの奥の方はまた良く乾く土なのでなかなか作りにくい田んぼです。
二つ目の田んぼは、今年から作らせてもらった田んぼです。初めての田んぼなので、土の様子がよくわからなくて、水管理がよくなかったので、ヒエがたくさん生えてしまいました。二度ほどヒエ取りに田んぼに入っているのですが、次々と稲の上にヒエが出てきました。やれやれ。父と母が田んぼに入っては何かしているのは、稗の穂を鎌でとっているのです。コンバインでそのまま刈ってしまうと、ヒエの穂、というかヒエの種が田んぼにばらまかれますので、そうならないように、とりあえず穂の部分を刈ってくれています。
コンバインに乗って稲刈りしているのはエネルギーの仕事。コンバインで刈れない四隅を鎌で刈ったり、コンバインが踏んでしまった稲を刈ったり。そうやって手で刈った稲をコンバインに入れたり。ヒエの種がこぼれないようにコンバインが刈る前に穂だけ取ってくれたり。こういうのは人間の手仕事ですわな。
最初の一周か二周、田んぼの四隅なんかで、コンバインで稲をまったく踏まずに刈るのは意外に難しいものです。こうして撮影してみると、年とった父と母の活躍が、よくわかりますね。


10日(土)
次男の中学の運動会なので、午後の親子種目に出るべく、午前中に籾擦りやあれこれすませて、シャワーを浴びて、お昼前に中学校へいく。いやー、暑い。次男の5人6脚のレース(一位でした!)を撮影し、お昼。奥さんのつくってくれたあれこれとビール。親子競技は「横綱引き」だったか、なかなか激しい競技なので、中学生諸君とと若いお父さんお母さんに激しいところはおまかせして、僕はもっぱら綱につかまっていた(笑)。でも勝ちました(笑)。
親子競技のあとすぐに帰って、日没まで稲刈り。とにかく暑い一日でした。