現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

小学校の運動会と完全無農薬有機栽培米の籾擦り


18日(土)
今日は小学校の運動会。朝から場所とりにいくが、すでに一番いいところはとられていて、まあ、まあ、というあたりにシートを少しひろげる。6年生の次男にとっては小学校最後の運動会。まあ、しかし自分のことを振り返ってみても、小学生の時には小学校最後の運動会というような感慨を思ったことはなかったなぁ。


僕の小学校の時の運動会の思い出として残っているのは、低学年の時の応用走の「鯛釣り競争」とか高学年の「持久走」かなぁ。素走りはそこそこ速かったんだけど、応用走で針金の針のついた釣り竿で、画用紙に描いた真っ赤な鯛の口についた針金の輪っかをひっかける、という競技なんだけど、これが練習や予行演習では、一番に鯛のところまで行くんだけれど、鯛がぜんぜん引っかからなくて、あとから来たやつが、ドンドン先に鯛を釣り上げていくんだね。そうして釣り竿を立てて走ると赤い鯛が踊るようになって、ゴールしていくの。僕はなかなかひっかけられない。一番に着いているのに、一番最後になって、一人になってしまった。これが焦るんだし、悲しいんだし、御叱古がしたくなってくるんだし、とにかく辛かったんだけど、そのことをいつも一緒に寝ていた祖母に蒲団の中で話していたんだね。「鯛釣り競争がね、なかなか釣れんの」と。
当日、いつものように一番に鯛のところについたんだけど、どういう具合か、すぐにさっと針金に引っかかったんだね。まだ誰も他のやつが鯛のところにきていないうちに。もうぶっちぎりで、竿を高くあげて走ると鯛はもうくるくる踊っているわけ。うれしかったなぁ。お昼ご飯の時、もちろん見にきてくれていた祖母に素走りでも一番だったし、鯛釣りでも一番だった、と報告するんだけど、祖母が「ばあちゃんな、鯛釣りな、心配してたん。もうずーっと仏さんに拝んでたん。ほしたら、すぐにすっと釣り上げたやろ。うれしてな。鯛がピチピチ跳ねとったやろ。ばあちゃんな、もう泣けてきたん。」と言ってくれたのを思い出します。思い出すと泣けそうになるのでした。


19日(日)
午前中は完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」の籾擦り。三枚の田んぼ約三反でつくったのですが、平均するとだいたい反当たり6俵の収穫というところでした。もう少し収量が多いかと思ったのですが、選別のとき1.9ミリの網から落ちる米が多かったです。


午後、何軒か年貢の米を配る。