現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

完全無農薬有機栽培米は星空の稲刈り

完全無農薬有機栽培米の刈り取り

今日は完全無農薬有機栽培米の田んぼの稲刈りです。小さい田んぼで三枚なので、慌てることはありません。午前中は天気ももう一つ雲が多かったり、すこし雨が落ちてくるときがあったりですから、午後から稲刈りをすることにします。
午前中は出荷したお米の検査。うーむ、検査官から乳白を指摘されて、全量一等とはいきませんでした。異常に暑い夏でしたからね、天候に大きく影響を受ける農産物、こういう年もあるということでしょう。


で、午後は昼前から気持ちよく晴れ上がってきて、いよいよ稲刈り。調子よく稲刈りをしていたのですが、最後の一枚の田んぼというところで、コンバインが不調で止まってしまう。やれやれ。すでに稼働時間が1000時間を十数時間超えているのであちこち不具合が頻発するようになってきたのだなぁ。農協の農機センターに来てもらうが、部品を取り寄せないと、動かないということなので、いやはや、と思っていたのだが、とりあえず動くコンバインはないの?と尋ねると15馬力の2条刈りのコンバインがあるというので、それを持ってきてもらうことにする。ちなみに不調のうちのコンバインは21馬力の3条刈り。
15馬力が届いたときにはすでに太陽が大きく西に傾いていたが、さっそく稲刈り開始。慣れないコンバインだし、刈り取りスピードも遅いようなので、ゆっくり刈っていく。しばらくしたら、日没となった。残照の中で金星が西の空に輝いている。さらにしばらくしたら、いよいよ暗くなり、コンバインのライトを点灯する。さらにさらにしばらくしたら、金星も西の地平に沈み、あたりは真っ暗だが、月齢9.7のややふくらんだ半月が輝き、月光によるコンバインの影ができている。そういう中、15馬力のコンバインのヘッドライトが田んぼの闇を切り裂き、ゴトゴトゴトゴトと稲刈りをしていったのでありました。
見上げれば満天の星。東の伊吹山からはペガサス座がのぼってきたかと思ったら、続いて木星も輝きだしていました。
というところで稲刈り終了。20時08分でした。夜なべの稲刈りはいささか心細いものですが、涼しいものですなぁ。コンバインのエンジンを止めたら、秋の虫の声に包まれておりました。なんともなんとも。


さて、菜の花緑肥の完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」もこれで滞りなく(?)収穫できました。明日は小学校の運動会なので、田んぼ作業はお休み。ゆっくり乾燥させて明後日籾擦りをします。今年の辻井農園の無農薬有機栽培の「コシヒカリ」は菜の花のお米にくわえて星空のお米です(笑)。おいしいことは間違いないですな。
二、三日のうちにお米の注文フォームをつくります。どんどんご注文下さい。


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